目的の達成に潜在意識の力を使う

profile：内田游雲（うちだ ゆううん）
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「洩天機－運の研究」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営（メルマガ編）】も発行中（無料）

人生を生きていく上で、目的を決めることはとても重要である。
あなたが人生を生きていく目的だ。
そして、この目的を達成するためには、その前に、いくつかの段階的な目標を設定する必要がある。

目標とは、目的に至るまでの階段、マイルストーンなどと表現される途中の評価ポイントのことだ。
これを定めておかないと、目的地を目指したとしても、辿り着く前に迷子になってしまうことになる。
その為に設定するものが、いくつかの目標なのだ。

この目標を定める時には、そこまでどうやって達成すればいいかは、この時点では判らなくても大丈夫だ。
ここはとても重要で、なまじ理屈で考えると、かえって遠回りしてしまうものだ。

必要なのは、

「できるという信念」
「真剣に取り組む姿勢」
「行動を起こそうという意志」

この３つだけである。

こうして決めた目標は、必ず紙に書き出すようにすることだ。
目標を定めて紙に書き出すことによって、たとえ、目標を達成する方法が判らなくても、潜在意識レベルで出来るようになる方法を探すようになり、本当に出来るようになる確率が上がていく。

潜在意識においては、視界に入った全ての情報や聞こえないレベルの声も頭に入ってくる。
そして、脳はそこからヒントを見つけ出して、無意識のうちに、そのヒントを元に必要な情報を集め、人脈を作り、行動を起こしていくいようになる。

私たちが意識的の考える方法よりも、潜在意識の力に委ねてしまったほうが、より可能性の高い方法を見つけ出すことになるのだ。
その為には、潜在意識が効果的に働くような方法が必要になるが、その方法はとても簡単だ。

紙に書いて何度も眺めるだけでいい。
それだけで、潜在意識は可能性を総動員して、自然と実現に向かおうとするのだ。

全ての成功している人は、明確な目的や目標を設定して行動している。
まずは、目的を実現する為に、目標に集中することだ。
そして、この目標へ向けて潜在意識の力で結果を出すために注意することがある。

その１つ目は、現在形で書くことだ。

私は〇〇を持っている。
私は〇〇である。
私は〇〇を稼いでいる。

といった具合だ。

ここでも潜在意識の話になってしまうのだが、潜在意識は現実の想像を区別できず、書かれたとおりに解釈してしまう。

また、過去形や未来形には反応しない。

「〇〇をこれから手に入れる」

といった表現を使うと、潜在意識はゴールを手に届かないもの、未来にあるものと勝手に考えてしまうのだ。

２つ目は、前向き（ポジティブ）な表現を使うことだ。

例えば、「10㎏減量する」という目標を書いたとする。
この時に問題なのは、これは単なる事実だけだということだ。

潜在意識には、良い悪いを判断することはできない。

すると、この目標にたどり着く方法に病気になるといったことも起きてくるのだ。

だから、
「10㎏減量する」
ではなく、

「10㎏の減量で健康で魅力的な体型になる」
といったように書いていく。

そして、３つ目は、数字で表せるもの（体重・収入、貯金など）が、目標である場合には、具体的な数字と目標達成日をきちんと書くことだ。

目標はむしろ数値で計測できるほうがより効果的になる。
そのほうが行動に対する結果を検証しやすくなるからだ。

例えば、

「もっと金を増やす」

という目標では、成果はなかなか期待できない。

「アルバイトをして７月１日までに、
　月10万円を余分に稼いでいる」

というように目標を定めたほうが上手くいくのだ。

目標を作るときは、

「現在形」
「前向きな表現」
「具体的な数字と達成日を入れる」

こうした形で書くようにすることが、効果的に目標を達成する方法なのである。
こうすることで、潜在意識が最大限の力を発揮し始める。