縁と人間関係

運は人を通してやってくる。良縁を招き、不要な縁を静かに手放す。そのために大切なのは、自分の在り方を見直すこと。言葉、距離感、違和感との向き合い方。人間関係の中に流れる運のサインに気づくための言葉。

夫婦喧嘩の原因は愛されたいという自己中心的な思いにあった

夫婦間の諍いは互が自分の方が多く愛されるべきだとの自惚れからくる

夫婦の争いは、
「もっと愛されたい」
という欲から始まる

「もっと愛したい」と思えば
争いは消える

だがそれが難しいのは
人間がつねに自分中心で
生きているからだ

だからこそ
自分の弱さを知り
それでも愛することを選ぶ
そこから、すべてが変わりはじめる



本当の争いの原因は愛されたい病

夫婦喧嘩の多くは、皿洗いの分担やゴミ出しの忘れなど、小さな出来事から始まる。
しかし、それらはあくまで“火種”。
本当の原因はもっと根っこにある。
それは、お互いが
「自分のほうがもっと愛されるべきだ」
と思っていることだ。
夫が冷たいと感じたとき、妻は
「こんなに尽くしているのに」
と思う。
逆に、妻が不機嫌だと、夫は
「どうせ俺なんか」
とすねる。
つまり、どちらも
「こんなに頑張ってるんだから、もっと愛してよ」
と心の中で叫んでいる。

この状態を放っておくと、
「自分は正しい」
「相手が間違ってる」
という思考が育ち、“正義のぶつかり合い”になる。
そして、夫婦は“どっちが悪いかゲーム”に突入する。
勝っても虚しいし、負ければ腹が立つ。
要するに、どっちも幸せにならない。

ここで必要なのは、
「どっちが愛されてるか」
ではなく
「どっちが多く愛せるか」
という視点への切り替えだ。
本当に相手を大切にしたいなら、
「どうして分かってくれないの」
ではなく、
「私はちゃんと愛してるかな」
と立ち止まってみる。
その一歩が、争いの空気をふっとやわらげる。

人間はもともと自己中心的な生き物だ。
自分のことを一番大事に思ってしまうのは、ある意味で自然なこと。
ただ、それを自覚しているかどうかで、関係の質は大きく変わる。
「もっと愛してほしい」
と求める前に、
「もっと愛せる自分でいよう」
と決める。
それだけで、不思議なほど空気が変わっていく。
相手の言葉がやさしく聞こえたり、何気ない笑顔が嬉しくなったりする。
愛とは、もともと奪い合うものではない。
与えることでしか育たない、ちょっと不思議な存在なのだ。

【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲

profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。

profile:
瑞雪(ずいせつ)

書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。
内田游雲が発行する【気の経営(メルマガ編)】はこちら

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