心の整え方

運をひらくための最初の一歩は、自分の心を整えること。焦りや不安を手放し、自分を信じる感覚を取り戻すと、世界の見え方が変わり始める。日常の中でつい乱れがちな心を整え、穏やかな内側から運を育てていくための言葉。

褒め言葉を素直に受け取る人が運に恵まれる理由

相手の褒め言葉を受け止められる人は運も受け取れる

日本人の特質でもある
謙譲の精神は、しばしば
運を逃がすことにつながる

誰かが、褒めてくれたら
素直にそれを受け取り
最大限喜ぶことだ

運というのは
他人によってもたらされる

褒めても喜ばない人には
次には、何も与えられなく
なってしまうものだ

本来来るはずだった
幸運も逃すことになる

褒められたら素直に喜び
「ありがとう」
と、まず感謝することだ

これが、運がよくなる
秘訣の一つである



「ありがとう」が運を連れてくる

「素敵ですね」
と言われたとき、条件反射のように
「いえいえ、そんな、私なんて・・・」
と返してしまう人がいる。
日本人あるあるであり、美徳でもあるけれど、運の視点から見れば、それは“遠慮という名のブロック”である。

運は、人を介してやってくる
ふわっと風のように。誰かの優しさや、ふとした褒め言葉に乗って、さりげなくやってくる。
それを「そんなことありません」と否定した瞬間、せっかく舞い降りた幸運が、くるりと踵を返して去っていく。
なぜなら、運は“受け取る人”のところにしか居つかないからだ。

そんなときの合言葉が「ありがとう」である。
実はこの言葉、ただの礼儀ではない。運気を招き、気の流れを変える魔法のパスワードなのだ。

語源は古く、「ありがとう」は「有り難し(ありがたし)」が変化したものだ。
「有り難し」とは、「めったにないこと」「珍しく尊いこと」を意味する。
そしてこの言葉は、仏典『法句経(ほっくきょう)』に由来するとされている。

「ひとの生をうくるはかたく、死すべきものの、生命あるもありがたし」
――これは、「人として生まれることは難しく、命を持って生きていることすら奇跡である」という意味。

つまり「ありがとう」とは、ただの感謝ではない。
命の存在そのものに対する大いなる敬意と、感動の言葉なのである。
この言葉を口にするだけで、私たちは「私は今、奇跡の中にいる」と無意識に認識するようになる。
その心のあり方こそが、運を引き寄せる磁力となる。

では、なぜ褒め言葉を受け入れることが大切なのか?
それは、幸運が人づてにやってくるからだ。
誰かがあなたを褒めてくれるとき、その言葉にはエネルギーがある。あなたに“善き流れ”が来ているからこそ、言葉として形になって現れている。

それを「いやいや」と押し返すのは、運を断るのと同じことになる。
反対に、「うれしいです、ありがとう」と受け止めれば、エネルギーはさらに流れ込み、次の幸運の扉が自然と開かれる

感謝できる人には運が集まる。
感謝しながら受け取れる人には、もっと運が集まる。
そして、感謝を言葉にできる人には、周囲の心も自然と動き始める

「ありがとう」は、軽やかで小さな一言。
でもその言葉の中には、宇宙の摂理と、運を招く鍵がぎゅっと詰まっている。
誰かに褒められたら、堂々と受け取ってみよう。
「ありがとう」と、声にしてみよう。
その瞬間、あなたの運は少し微笑んで、また一歩、近づいてくる。

【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲

profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。

profile:
瑞雪(ずいせつ)

書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。
内田游雲が発行する【気の経営(メルマガ編)】はこちら

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