人間は、まず心でイメージし、それから体を動かす。
これは
「手を上げる」
という簡単な動作でも同じだ。
先に頭の中で映像が浮かび、それに体が従う。
この順番は一度も逆転しない。
だからこそ、イメージ力は能力の源泉になる。
成功する人は、この仕組みを知っている。
目標を達成した自分の姿を鮮明に描き続ける。
細部まで色や匂いが感じられるほど、リアルな映像を心に流し込む。
すると、脳はその映像を
「現実」
として受け止め、行動や選択が自然とそこに向かっていく。
一方、失敗が多い人は、無意識に失敗の映像を反復再生している。
「どうせうまくいかない」
「また失敗する」
という映像を見せ続ければ、脳はそれを忠実に再現する。
これは、望んでもいないのに暗い映画を毎日見せられているようなものだ。
観客は自分。上映停止ボタンを押せるのも自分だ。
イメージ力は筋肉と同じで鍛えられる。
毎日1分でも、自分の理想を明確に描く時間をつくる。
未来の自分の部屋の窓から見える景色、握っている書類の手触り、誰と笑っているか・・・。
そんな細かい映像を脳に送る。
最初はぼんやりでも、繰り返すうちに輪郭がくっきりし、やがて現実のほうが寄ってくる。
大事なのは、先に現実を変えようとしないことだ。
現実は後からついてくる。
まず映写機を心の中に置き、そこから上映する未来を選ぶ。
悲しい映画を流し続ければ暗い人生になるし、楽しい映画を流せば笑顔の多い人生になる。
選択権は、常に自分の手の中にある。
結局のところ、能力の差はイメージの差だ。
高い能力の人は、例外なく高精度の映像を心に持っている。
逆に映像がぼやけている人は、どれだけ努力しても迷子になりやすい。
努力を結果につなげたいなら、まずは心の中に
「成功の試写会」
を開くことだ。
入場は無料、上映時間は24時間。
主演はあなた自身である。
【運を開く言葉】
書：瑞雪 文：游雲
