夢を叶えるためのヒントをもらおうとするとき、私たちはつい身近な人に相談してしまう。
家族、友人、長年の知り合い。
安心できる顔ぶれだから、ついつい頼りたくなるのだ。
しかし、そこで出てくる言葉が、あなたの背中を押すどころか、ブレーキをかけることも多い。
なぜなら彼らはあなたの夢の現場を知らないからだ。
新しいビジネスを始めるとき、成功した人の話を聞くのと、経験ゼロの人の話を聞くのとでは、得られる情報の質がまるで違う。
経験者の言葉には現実を乗り越えた知恵があり、
「やってみなさい、こうすればうまくいく」
という具体性がある。
反対に、未経験者の助言は、たいてい心配や一般論が中心になる。
善意であっても、方向を誤れば夢の芽を摘むことになる。
だから、相談するなら自分の夢に到達した人を選ぶことだ。
その人は、あなたがいま抱えている不安や迷いを、過去に同じように味わってきた。
そしてそれを越えてきたからこそ、あなたの立場に立ったアドバイスができる。
成功者にしか見えない景色や、通らなくていい遠回りも教えてくれる。
これは本やネットでは得られない、生の情報だ。
もちろん、そういう人は近所の喫茶店にはそうそう座っていない。
だからこそ、会いに行く努力をする価値がある。
ただし、ここで一つ注意がある。
世の中には、見た目は成功者でも、中身は空っぽの本物のふりをした偽物がいる。
やたらと肩書きを並べたり、キラキラした写真ばかり見せたりするが、実績や経験が伴っていない人たちだ。
彼らのアドバイスは、耳ざわりは良くても中身がなく、むしろあなたの時間とエネルギーを奪う。
相談相手を選ぶときは、言葉より行動、数字より中身をよく見ることだ。
夢の道は、迷い道や行き止まりも多い。
だが、先にゴールした人が地図を持って待っていると思えば、進むのがぐっと楽になる。
あなたの夢の未来図をすでに生きている人に会い、その人の言葉を羅針盤にする。
これこそが、最短で夢に近づく方法だ。
【運を開く言葉】
書：瑞雪 文：游雲
