決断できない人が後悔しないための捨てる勇気

多くの人は決断できずに立ち止まる
それは人として自然な姿である
決断とは選ぶことにあらず
選ばなかったものを捨てること
人は迷い後悔を抱えてしまう
しかしそれは道を進む証である
捨てなければ新しいものは掴めず
手放してこそ未来が開かれていく
決断は恐ろしく足がすくむが
越えねば新しい道は現れない
恐れを超えて選び取るときに
人生は静かに拓かれていく
決断とは常に何かを捨てること
人は誰しも、日々小さな選択を積み重ねながら生きている。
朝ごはんを食べるか食べないか、買い物でどちらを選ぶか。
そんな些細な決断の背後には、実は大きな真実が隠れている。
それは
「決断とは常に何かを捨てること」
だということだ。
多くの人が
「決断できない」
と悩む。
理由は単純で、選ぶことは同時に
「選ばないことを捨てる」
からだ。
新しい道を選べば、別の可能性は閉じる。
どちらも欲しいと手を伸ばしたくなるが、現実はそんなに甘くない。
両手いっぱいに荷物を抱えたまま、新しいものを掴むことはできない。
だからこそ
「何をやめるか」
こそが重大な決断になる。
人生を豊かにするのは、あれこれ始める勇気よりも、むしろ潔く手放す勇気だ。
持ち続けるよりも、やめた瞬間に流れが変わることがある。
長年の習慣や人間関係、仕事のやり方。
どれも
「まだ必要だ」
と思い込んでいるだけで、実は手放してこそ新しい扉が開く。
とはいえ、過去を捨てるのは簡単ではない。
なぜなら人は、選ばなかった方が後から良く見えてしまうからだ。
「あっちを選んでいたら・・・」
と考え始めると、延々と後悔のループにはまってしまう。
しかし本当は、選ばなかったものは
「存在しないのと同じ」
である。
その瞬間に閉じた道は、もはや自分の人生には登場しない。
後悔するのは、幻を追いかけているにすぎない。
だから大切なのは、選ばなかったことを嘆くより、
「選んだ今をどう活かすか」
に集中することだ。
決断は未来のためにある。
迷った時間や過去の未練にエネルギーを使うより、今日の選択をどう正解にしていくかを考えた方がずっと健全だ。
決断とは、怖さを抱えながらも前に進む行為だ。
手放すことに震えるのは自然なこと。
だが、やめるからこそ新しいスペースが生まれ、そこにチャンスが巡ってくる。
つまり決断とは、人生の大掃除のようなものだ。
押し込んだままの古い荷物を片付けてこそ、心も軽くなり、未来が広がっていく。
「決断できない」
と悩むこと自体が、実は新しい一歩の前触れである。
怖いからこそ本気で生きようとしている証拠だ。
ならば、潔く何かをやめてみよう。
後悔する暇もなく、新しい景色が見えてくるはずだ。
「人生を切り拓くとは、何を手に入れるかではなく、何を手放すかを決めること、その勇気こそが新しい未来を呼び込む鍵である。」
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。