停滞期は好転の前触れ|経営者の一喜一憂を止める方法
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停滞期とは何
停滞期とは結果が見えにくい時期に小さな出来事へ反応が増え、判断が短期化しやすい局面である。
人は悲観に目が止まり
暗い方へ心が引かれる
不安は勝手に膨らむ
けれど物事はいつも
片面だけでは終わらない
うまくいかない日があるなら
うまくいく日も必ず来る
その事実に気づいた瞬間
小事の波が静まって
前を向く足が戻る
不安が強い夜ほど、明日が来ることだけは確かで、胸の奥に残った熱がまた歩幅を揃えてくれる。
うまくいかない日が続くと、心は小さな出来事に貼りついて離れなくなる。
そんな時ほど、今日の判断を守るだけで十分だ。
ここからは、揺れやすいポイントを整理して、次の流れに戻る手順を書いていく。
うまくいかない時期は必ず明ける
うまくいかない時期があるのは、経営が「波」で動いている証拠だ。
日々の数字や反応に振り回されると、一喜一憂と決断疲れで判断が鈍る。
まず「今は決めない」の合図を入れ、資金繰り表で未来を見える化する。
固定費と伝え方を整えると、次の「うまくいく時期」を迎えやすくなる。
人は、うまくいかない出来事を見つけるのが得意だ。
売上が昨日より少ない。返信が遅い。SNSの反応が薄い。天気が悪い。ついでに自分の機嫌も曇る。
そんな日は、なぜか“全部”が同時に来る。
こちらは注文していないのに、セットで届く。
経営者は毎日判断する。
だから心が揺れると、判断も揺れる。
ここで起きるのが一喜一憂だ。
一喜一憂とは、目の前の小さな数字や反応に心のハンドルを渡してしまう状態だ。
ハンドルを渡すと、今日の気分が会社の運転手になる。
気分は免許を持っていない。
だいたいスピードが極端だ。
さらに厄介なのが決断疲れだ。
決めることが多いほど、頭は省エネに入る。
すると視野が狭くなり、その場しのぎが増える。
短期の火消しが増えるほど、余裕は減る。
余裕が減るほど、また火が出る。
きれいな循環ではなく、ただの回転だ。
そして、多くの経営者が一度はぶつかるのが黒字なのにお金がない感覚だ。
利益は出ているのに、通帳が軽い。
ここで
「自分がダメだ」
と思い始めると、さらに苦しくなる。
原因は人格ではない。
構造だ。
資金繰りは会社の血流だ。
血流が細ると、身体が元気でも走れない。
だから見るべきは小事ではない。
日々の波は波として受け取り、目線を大局へ戻す。
うまくいかない時があるなら、うまくいく時も必ずやってくる。
波があるのは、海が生きている証拠だ。
では、どう動くか。
ポイントは「気分で舵を切らない」だ。
まず最初に入れるのは止める合図だ。
反射で返信しない。反射で値下げしない。反射で夜中に長文LINEを書かない。
夜中の長文は、だいたい朝見ると赤面する。
合図は短くていい。
「今は決めない」と心の中で言い切る。
これで言葉の事故率が下がる。
事故が減ると、信頼が残る。
信頼が残ると、次の流れが入りやすくなる。
次に、数字の見方を変える。
毎日の売上で自分を採点しない。
日次は“気温”、週次は“季節”だ。
季節で服を選ぶと、だいぶ快適だ。
そこでやるのが資金繰り表だ。
未来を脅すためではなく、安心を作るために書く。
入金予定、支払い予定、固定費。
見えるだけで焦りが半分ほど消える。
同時に、すぐ効く場所から触る。
おすすめは固定費の見直しだ。
固定費は毎月自動で出ていく。
ここを淡々と減らすと、努力が少ないのに効き続ける。
さらに、単価が低くて苦しいなら、逃げずに言葉を整える。
値上げの伝え方は気合ではなく型だ。
理由→提供価値→開始日→相談窓口。
これだけで角が立ちにくい。
最後に、行動は大きくしない。
小さく試す。
一週間だけルールを変える。
一本だけ商品を磨く。
ひとつだけ断る基準を決める。
小さく動くと、結果が早く返ってくる。
返ってきたら、また微調整する。
うまくいかない時期は、未来のうまくいく時期の前触れになる。
大事なのは、波の中で自分の位置を見失わないことだ。
今日やるのは一つでいい。
合図を入れ、数字を見える化し、固定費を一段落とす。
これで息が戻る。
息が戻ると、判断が戻る。
判断が戻ると、流れも戻る。
数字や反応に揺れてしまうのは、真面目にやっている証拠だ。
だから自分を責めるより、まず息を戻して視野を広げる。
ここから先は、つまずきやすいところをQ&Aで明らかにしていく。
読者からのよくある質問とその答え
Q. うまくいかない時期が続くとき、どう受け止めればいいですか?
A. うまくいかない時期は「終わり」ではなく波の途中だ。
波があるのは前に進んでいる証拠になる。
小事で自分を採点せず、呼吸を戻して目線を大局へ置くと、気持ちも判断も落ち着く。
Q. 一喜一憂が止まらないのは、なぜですか?
A. 一喜一憂は、日々の数字や反応に心の舵を渡している状態だ。
経営者は決める量が多く、疲れるほど視野が狭くなる。
まず「今は決めない」を入れて間を作ると、気の巡りが戻る。
Q. 停滞期に、今日からできる行動は何ですか?
A. まず止める合図を入れ、反射で動かない。
次に入出金予定を見える化し、固定費を一段落とす。
やることを増やさず土台を軽くすると、気分が安定し判断が戻り、次の好転を迎えやすい。
Q&Aで霧が晴れたら、次は今日の動きで流れを戻す。
【流れを戻す行動】
1.今日の数字を見る時間を決める
午前と夕方の2回だけにして、時間外は売上や反応のチェックを閉じる。
2.支払い予定を3分で書き出す
今週の支払いを紙かメモに並べ、金額と日付だけを書いて見える化する。
3.迷ったら今は決めないと言う
連絡や判断が必要な場面で一呼吸おき、「今は決めない」を口にして決定を翌日に回す。
【要点まとめ】
・停滞期は波の途中だと捉え、小事で自分を採点しない。
・反射で決めず「今は決めない」を入れて判断を守る。
・入出金と固定費を見える化し、土台から軽くする。
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【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、氣と運をテーマにしている。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。




