潜在意識に染み込んだ恐怖が人生に影響を与える仕組み

人は恐れるものを引き寄せたり憎んでいるものの姿に自らを似せることがある

誰もが思い当たるように
怖いと思うことほど実現する

これは、恐怖の感情がより強く
潜在意識の中に染み込んで
恐れていることを
引き寄せてしまうからだ

さらに引き寄せるだけではなく
自分からその方向に向かわる

恐怖は心を支配して
実現する力を持ちやすいからだ

しかし、この恐怖とは
未来の実体のないものである

まだ起きていない未来のことを
勝手に想像し現実以上の
恐怖を感じさせるのだ

たとえ最悪の出来事であっても
頭で想像し恐怖しているより
たいていましなものだ

それに気がつけば恐怖心が減り
悪いことも起きにくくなる

人はなぜ嫌っている姿に似るのか

人は不思議なもので、怖れているものに引き寄せられたり、嫌っているはずのものに似てきたりする。
まるで心が無意識に、その対象をなぞってしまうような現象だ。
たとえば
「母みたいには絶対なりたくない」
と思っていたのに、ふとした瞬間、自分が母とそっくりな言い回しをしていたりする。
「あんなふうに口うるさくはならない」
と心に決めていたのに、気づけば子どもや部下に同じような小言をこぼしている。

しかもそういう時に限って、自分の声が母の声にしか聞こえなかったりするから怖い。
思い出したくもないセリフを、自分の口が勝手にしゃべっている感覚。
そのたびに、
「あれだけ反面教師にしてたのに・・・」
と、ため息まじりに鏡を見てしまう。

これは、恐れや反発心が強く意識を引き寄せるから起こる現象だ。
脳は
「〇〇しないように」
という否定形の処理が苦手で、かえってその〇〇に意識が集中してしまう。
その結果、嫌っていたはずの母の言動や価値観が、自分の中にじわじわと染み込んでくる。

だからこそ、
「なりたくない自分」
を避けたいなら、その方向ばかりを見つめ続けるのではなく、
「こうありたい自分」
に焦点を合わせるほうがいい。
恐れず、憎まず、そして過去にこだわりすぎずに、自分の進みたい道を選ぶこと。
そうすれば、もっと自分らしくいられる。

【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲

profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。

profile:
瑞雪(ずいせつ)

書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。
内田游雲が発行する【気の経営(メルマガ編)】はこちら

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