不運を好転させる運命の受け入れ方と成功する思考法

人生にはいくつもの波がある
それは誰にも避けられない宿題
波の良し悪しを決めているのは
出来事ではなく心の揺らぎ
今は嵐のようでもいつか分かる
あれが転機の風だったと
だから好悪を脱ぎ捨てて
来た波すべてを受け入れよ
恐れずにただ身を委ねた者に
運命の潮は静かに味方する
我を捨ててこそ運命は動き出す
運命は
「良い・悪い」
と決めつけるほど遠ざかる。
本当の転機は、不運を受け入れた瞬間に始まる。
委ねるとは、あきらめではなく信じること。
流れを信頼した人から、運は静かに味方してくる。
運命に対して好悪を抱かずに身を委ねてみる
人は誰でも、起こる出来事に
「良い・悪い」
の札を貼りたがる。
うまくいけば
「ラッキー」
つまずけば
「最悪」
しかし実際のところ、その判断はとても早とちりであることが多い。
後になって振り返れば、あの“最悪”が人生を動かす最高のきっかけになっていた、なんてことはよくある話だ。
けれど私たちは、ついその場の感情で波を荒らしてしまう。
「なんで私ばっかり」
「こんなの納得できない」
と、運命に逆らって泳ごうとする。
だが、流れの中でバタバタするほど水は濁り、前が見えなくなる。
そんなときこそ、力を抜いて“流れに身を任せる”勇気を持ちたい。
Q. 「委ねる」とは、あきらめることなのか?
A. いいえ、委ねるとは“信じること”である。
運命に抵抗せず流れに乗るというのは、受け身ではない。
むしろ、流れそのものを信頼して進むという積極的な生き方だ。
人生の川は、どんなに頑張っても上流へは戻れない。
だからこそ、今の流れを味方につけることが大切になる。
たとえば仕事の失敗、人間関係のすれ違い。
それらは決して
「不運」
ではなく、運命が
「少し方向を変えてみよう」
と促してくれているサインだ。
そのサインに抗わず素直にハンドルを切れば、意外なほど早く道がひらける。
Q. どうすれば「好悪を抱かずに受け入れられる」のか?
A. コツは、
「これは良い」
「これは嫌」
と即断しないこと。
まず一呼吸おいて、
「これも私の物語の一部だ」
と受け入れる。
そうすると、心が静まり、出来事の意味が見えてくる。
“良い・悪い”はその瞬間の感情にすぎず、時間が経てば色が変わる。
今の出来事が、のちに幸運の種になることも少なくない。
Q. 運命に委ねると、本当に運は良くなるの?
A. なる。
なぜなら、運は“運ばれる”ものだからだ。
我を捨て、抵抗をやめると、自然に流れが整う。
結果として、必要な人・情報・出来事が不思議とやってくる。
運命に委ねるとは、自分を信じて流れに任せる生き方をいう。
つまり、運命に委ねることは、自分の可能性を閉じるのではなく、世界と自分を一体に戻す行為なのだ。
【開運の行動】
1. 「これは良い・悪い」と判断する前に深呼吸する。
感情で決めず、一呼吸おくことで“流れ”を見る余裕が生まれる。
2. うまくいかない時ほど、抵抗せず生活リズムを整える。
寝る・食べる・笑う。この基本を丁寧にすることで氣が整う。
3. 「お任せします」と声に出して言う。
我を手放す言葉の力が、運命を柔らかく動かしていく。
【要点まとめ】
・運命を「良い・悪い」で判断せず受け入れる。
・委ねるとは、あきらめではなく信頼の姿勢である。
・流れを信じて動く人に、運は自然と味方する。
『運命とは抗うものではなく、信じて身を委ねた人の味方となり、思いもよらぬ場所へと静かに導いてくれる、人生という旅の羅針盤である。』
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。