小さな傷を負うことなどたいしたことはない

自我が傷つくことを恐れない

人間にとって必要な事は、自我が傷つくことを恐れないことだ。人生を生きていく上で、これらは絶対に克服し乗り越えなければならない感情である。人間は誰であっても、小さな自我が傷つくことに大きな恐怖を感じる。しかし、たとえ恐怖を感じたとしても、前に進んで行く必要がある。その為には、まず自分の恐怖ときちんと向き合う必要があるのだ。恐怖の底にあるものを見てしまえば恐怖は自ずと消えていく。(内田游雲)

profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

人生は死ぬこと以外はかすり傷

多くの人が行動できない理由には、

「傷つきたくない」
「無視されたくない」
「恥をかきたくない」
「笑われたくない」

こうした感情がある。

しかし、人生を生きていく上で、これらは絶対に克服し乗り越えなければならない感情なのだ。

「小さな傷を負うことくらいなんてことはない!」
「人生は死ぬこと以外はかすり傷」

こうした態度でなければ、自分の本当の可能性を知ることもできないのだ。これは、想像上のものであっても、現実のものであってもである。

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恥をかくことを恐れない

リスクを冒すということは、実際に怪我をするようなことをしろという意味ではない。また、持っている物を全て賭けてギャンブルに出て経済的に破滅しろということでもない。ただ、安全地帯から外に出てリスクを冒すときに受ける傷、つまり、自我が潰されたときに受ける傷を恐れないという意味だ。

人生を生きていく上で、傷ついたり恥をかいたりといったリスクを率先して冒す必要があるのだ。必要な事は自我が傷つくことを恐れないことだ。

人間は誰であっても、小さな自我が傷つくことに大きな恐怖を感じる。しかし、たとえ恐怖を感じたとしても、前に進んで行く必要がある。その為には、まず自分の恐怖ときちんと向き合う必要があるのだ。

誰であっても、自分の恐怖を否定することはできない。しかし、例えば、営業において、知らない人に電話するのが怖いのであれば、これは、大きなマイナスになるのだからその恐怖を克服すべきなのだ。

恐怖の底を眺めれば恐怖は消えていく

まずは、恐怖を感じたら、その恐怖を分析しその感情が妨げることによって、本来得られた利益を妨害しているのかをしっかりと考えてみればいい。

そして、実際に行動を起こした場合の、最悪の結果は、どのようなものかも考えてみることだ。実際には、最悪の結果にはたいていならないものだ。その最悪の状態にはどれくらいの確率でなるのかを考えてみることだ。

さらには、その最悪の結果を想定してみて、自分がそれでも生きていけるかを考えてみるのだ。これも、たいていの場合、最悪の結果は起きないし、たとえ起きたとしても大したことにならない場合が多いものだ。

反対に、自分が成功した結果も想像してみればいい。そうすれば、少しはやろうという気分になってくるだろう。

恐怖の正体、つまり底にあるものを見てしまえば恐怖は自ずと消えていく。正体が判らないから、人は恐怖を覚えるのだ。正体が見えた時点で恐怖は雲散霧消してしまうものだ。あとは、無理やりにでも始めてしまえばいいのである。

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始めてしまえば恐怖は飛び去る

一旦始めてしまえば、これまで大きく膨らんだ恐怖の感情は、あっという間にしぼんでいく。実際には、ただ始めるだけで、恐怖は飛び去って消えていくものなのだ。

何らかの失敗を恐れで行動を避けてしまうことはよくあるが、たいていの場合、失敗したとしても失うものは何もない。

断られるのが怖くて、新規の売り込みができない場合にも、その相手がまだあなたのお客でなければ、たとえセールスを断られたとしても、依然としてあなたのお客でないだけである。つまり、何も変わらないのだ。

自分の自我が傷ついた以外は、何も失うことはないのである。そして、傷ついた自我も、結局はそれほどの苦痛も痛みも感じないものだ。

とにかく失敗を恐れずに、新しい行動を起こすことである。
もともと失うものなどは、何もないのだ。

それよりも恐れるべきことは、何も行動しないで現状のぬるま湯に浸ってしまうことである。

【参考記事】:

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