人の本質を知りたければ何を愛しているかに目を向ける

その人のことを知りたければ
どんな言葉を使うかではなく
何を愛し
何を大切にしているかを
見ればいい
美しい言葉は取り繕えても
行動や価値観には本音がにじむ
人の本質は
好きなものに静かに宿っている
「何を好きか」で本質がわかる
人の本質は、言葉よりも日常の選択ににじみ出る。
どんな服を着て、どんな店に入り、どんな場面で目を輝かせるか。
これを丁寧に観察すれば、表面上のキャラ設定などすぐに剥がれてしまう。
本当に大事にしているものは、意識せずとも滲み出る。
猫の話になるとやたら優しい声になるとか。
朝からラーメンの話ばかりしているとか。
旅の計画を立てると、やたらと神社仏閣に寄りたがるとか。
そんなふとした行動の中に、その人がどんなものに心を寄せているかが見えてくる。
「その人を知りたければ、何を愛しているかを見よ」
とはよく言ったもので、好きなものには嘘がつけない。
愛するものには、お金も時間も手間も惜しまないし、何より語る表情が違う。
逆に言えば、自分をよく見せようとする人ほど、好きなものや価値観をごまかそうとする。
けれど、そこにはどうしても不自然なズレが出てしまう。
表面の言葉に流されず、
「この人、何を大切にしてるんだろう?」
と問いながら見てみると、ちゃんと答えは日常に散らばっている。
SNSの投稿の一言や、コンビニで選ぶ飲み物にすらその人らしさは隠れていない。
人を見抜くというと構えてしまいがちだが、要は
「その人の愛」
を見つけることだと思えばいい。
愛があるところに、その人のエネルギーは流れている。
そして、その流れこそがその人らしさの源になっている。
人付き合いに迷ったとき、判断に困ったとき、まずはその人の
「好き」
に目を向けてみるといい。
そこには、見せかけではない本当の人柄がある。
そしてなにより、自分が何を愛しているのかを知ることも、同じくらい大切だ。
なぜなら、それが自分という人間の
「正体」
だからだ。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。