お客の心に届くのは品質ではなく込められた思い

他人に何かをする場合の価値は
与えたものの価値ではない
重要なのは、どれほど
それに心を込めたかだ
ここを、私たちは
勘違いしがちである
「良いものを
与えているから
良いだろう」
ではなく、
相手のためを思い
「どれだけ
心を込めることが
できたか?」
ここが、重要なのだ
これは、商売においても同じだ
商品の良いのは当たり前
そこに、どれだけ経営者の心が
込められているかなのだ
売れる秘訣は“気”に宿る温かさ
商品を売るとき、人はつい
「良いものを作れば伝わる」
と思いがちだ。
でも、実際はそう簡単じゃない。
品質がいいのは、もはや当たり前。
その上で選ばれる商品には、ある共通点がある。
目には見えないけれど、そこには
「思い」
が宿っている。
これが不思議と伝わるのだ。
心がこもっていない商品には、どこか冷たい空気が流れている。
一方、たとえば包装紙ひとつとっても、
「この人、丁寧に包んだんだな」
そう感じるような商品には、自然と手が伸びる。
そこに宿っているのは、作り手の気配。
つまり“気”なのだ。
商売をしていると、利益や数値に目がいく。
でも、お客が本当にリピートしたくなるのは、
「この人からまた買いたい」
と思えるような温かさに触れたとき。
その温かさを生むのが、心を込めるという行為なのだ。
「気持ちなんて伝わらない」
と思うかもしれない。
でも、お客はちゃんと感じている。
店の空気、言葉の温度、メールの一文・・・どれもちゃんと“届いて”いる。
だからこそ、届けたいのは
「物」
そのものではなく、その裏にある
「想い」。
いい仕事とは、ただ効率よく物を届けることじゃない。
その仕事に、どれだけの気持ちを込められたか。
商売の醍醐味は、案外そんなところに転がっている。
数字より、ちょっとした手間や言葉が、未来のお客を連れてきてくれるものだ。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。