過去の不幸を抱えたままでは新しい幸せの居場所はどこにも見つからない

人間は誰しもが
過去に縛られている
幸せな過去ならいいのだが
不幸な記憶に特に強く
縛られてしまう
何度も嫌なことを思い出し
反芻し感情を高ぶらせ
怒りを増幅させて生きている
これでは、どんなに
楽しいことや幸福なことが
目の前に現われても
過ぎ去った過去の記憶に
刺激され不幸しか
感じられなくなる
縛られた過去の不幸という
記憶を手放すことで
幸福を感られるようになるのだ
その不幸まだ抱えて生きている?
人はなぜ、すでに終わったはずの不幸を、いつまでも大事に抱えてしまうのだろう。
「もう済んだこと」
と頭では分かっていても、心は勝手に記憶を引っぱり出してくる。
しかも、だいたい嫌な場面ばかりを。
あの時の失敗、あの人のひと言、あの選択の後悔。
何年も前のことなのに、まるで昨日のことのように感情がザワつく。
でも、その不幸な過去は、今のあなたを本当に傷つける力があるだろうか。
ほとんどの場合、それはただの“記憶の上映会”にすぎない。
そして、この上映会には厄介なクセがある。
楽しい未来の予告編は流れず、失敗シーンの再放送ばかり。
見たくもないのに、勝手に再生ボタンが押されてしまうのだ。
ここでひとつ知っておいてほしいことがある。
過去の不幸は、あなたが今の心で
「持ち続けている」
からこそ、力を持ってしまう。
それを手放せば、ただの思い出。
感情が乗っかっているうちは過去に引きずられるが、感情が抜ければ、ただの通過点になる。
手放すとは、忘れることではない。
「あれがあったから、今こうしていられる」
そう思えるようになることだ。
それにはちょっとしたコツがいる。
不幸を抱え込んでる自分を、まずはクスッと笑ってみる。
「またあの記憶にしがみついてるね」
って、自分にツッコミを入れるくらいでちょうどいい。
人生の後半は、軽くて温かい心で生きるほうが、ずっとお得だ。
せっかく未来がプレゼントを差し出してくれても、両手が過去でふさがっていては受け取れない。
だからこそ、もうそろそろ、その荷物を置いてみてもいい。
あなたの幸せは、過去じゃなくて、これから出会うものなのだから。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。