未来がどうなるかよりも自分がどうしたいか

未来を予測する方法

信じられないことかもしれないが、未来のことは誰にでも予測可能である。未来というのは、今の延長線上にある。だから、今起きている微妙な変化を観ることができれば、未来は予測できるのである。しかし未来は行動することで、新しい要因が加わり変化していく。自分の望む未来にするためには、今、何をしたらいいのかを考えることが、未来予測をする重要な意味なのである。(内田游雲)

profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

ほぼ100%当たる未来予測

信じられないことかもしれないが、未来のことは誰にでも予測可能である。といっても、占いを使ってなどということではない。もっと誰にでもできる現実的な内容だ。

そもそも、未来というのは、今の延長線上にある。だから、今起きている微妙な変化を観ることができれば、未来は予測できるのである。しかし、現実にはなかなかそれができない。なぜなら、誰もがそんなことできっこないと思っているからだ。

しかし、実際には、全ての人がどこかで変化を感じ取っている。ただ、その変化に対して、意識的に注意を払っていない為に、未来のことは判らないと思い込んでいるだけなのである。実際には、誰もが感じているのだ。ただ、その変化から起きる影響を想像することができないというだけのことなのである。

未来予測はちょっとしたコツさわかれば誰にでもできる。しかも、ほぼ100%当たる。

実際にやってみよう。

まずは、あなたが30秒後に何をしているかを予測して欲しい。これは、誰でも判るように、ほぼ100%当たる。では10分後の未来はどうだろうか?ここもまあ、大丈夫でしょう。

では、あなたの友人の10分後の未来はどうか?
こうなるとかなり怪しくなる。

では、あなたの1年後はどうだろうか?

これは、おそらく無理である。外的な要因が多すぎて予測不可能なのだ。つまり、未来予測のコツとは、なるべく狭い範囲で、近い未来になるほど正確になるということだ。

練習として、1時間後の自分の事を予想してみて欲しい。

1時間後、あなたは何をしているでしょうか?
あなたの周りで何が起きているでしょうか?

出来たら、書き留めておこう。この時のコツは、まずは、なるべく余分な要因(自分以外の他人の行動)を排除して予想することだ。このように、短くシンプルに予測すると、ほぼ確実に未来が予測できるようになる。

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予測したら検証してみる

実際に1時間たった時点で、それがどこまで正確だったかを検証してみよう。

基本的に、未来がずれるのは、他人の影響によるものだ。何らかの外的要因で、自分の意志や行動が変えられ、当初、予測していた未来とずれが生じるのである。

では、この外的要因を含めた予測は可能かということだが、これもある程度は可能だ。その未来の登場人物が確定していれば、その人物の心理を想像していけば、行動も予測できるため未来予測もある程度可能となる。

未来に起きる出来事が、自分の行動に起因する部分は、予測が可能となる。ただし、突発的に出現する登場人物や事件に関しては予測不可能である。つまり、100%正確な予測はできないということになる。

このことを踏まえたうえで、未来を予測をする。

もっと先の未来を予測してみる

さて、1時間後の未来を予測したら、今度のその未来の時点を仮定して、さらに少し先を予測していく。1時間後の未来に自分がいると想定して、そのまた1時間後を予測していくのだ。こうしていくと、これまで漠然としか観えなかった未来が、だんだん観えてくるようになる。

あとは、少し練習をすると意識しないでもできるようになるが、未来は遠くなるほど予測とズレやすくなる。未来予測とは、今の時点で起こりうる未来の予測だ。だから、現実にその未来が到来するまでに、時間があることになる。この時間の間に新しく起きてきた要因によって未来は変化していくのである。

つまり、未来予測とは、このまま何もなければこうなるという予測にすぎず、絶対になるものではないということだ。そして、予測した未来が先であればあるほど、様々な要因が起きてくるため、別の未来に進んでいくことになる。

この辺りが実は、未来予測の限界になる。

もう一つ、未来予測で問題になるのは、自分の願望が実現すると思いたいということだ。つまり、人は、自分の望む未来を、無理やりに信じようとする。自分にとって都合のいい未来だけを見ようとするのだ。しかし、それは自分にとって都合がいいだけで、正しい流れではない場合がほとんどである。これが、自分自身を混乱させてしまうのだ。

たとえば、今やらなければいけない仕事をサボって別のことをやりたいと思ったとする。この時に思うのは、やらなくても何とかなるだろうという願望である。

しかし、実際にはサボった結果として、上司に怒られたり取引先と揉めたりという失敗が出現する。このように自分に都合のいい願望に囚われ、冷静に見れなくなって未来が問題化するのである。

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重要な事は未来をどうしたいか

こうして未来がどう作られていくかを考えてみると、未来は、ある程度予測出来てくる。そうなると今度はその未来を、どのように自分にとってより未来に変えていくかということが重要になる。

未来は行動することで、新しい因子が加わり変化していく。この時点で、予測した未来にはならなくなる。言い換えれば、未来は自分の望むように自由に変えていけるのである。

自分の望む未来にするためには、今、何をしたらいいのか?

これを考えることが、未来予測をする重要な意味なのである。過去も現在も変えることはできない。変えることができるのは未来だけなのだ。

こうしたことを踏まえたうえで、未来を予測をすることで、今何をすべきかがわかってくるのである。

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