願いが思い通りにいかない本当の理由

願いと現実はしばしば背を向ける
そこに陰と陽の交わりがある
順に進む道はやがて塞がれ
逆の風が未来を開く
見える事実は仮の姿であり
変化の中にこそ真が宿る
己が本当に求めるものを問え
その問いが天の意を映す
流れを受け入れたとき
出来事は兆しへと変わる
願いと違う現実に隠された贈り物
私たちは誰しも
「こうなりたい」
と願う。
だが現実はそのとおりには進まない。
願いが叶わない本当の理由を探してみると、そこには意外な仕組みが働いている。
実は潜在意識が願いを最適化しているのだ。
例えば
「大きな会社で働きたい」
と思っていたのに、選んだのは小さな職場。
ところがそこで、のびのびと自分の力を発揮できた。
願いと違うことが起こる意味を後から振り返ると、
「自分らしく働く」
という本質は実現していたことに気づく。
潜在意識はとても賢い。
時に危険を回避する力を発揮して、表面的な願いを別の形にすり替える。
もしそのまま叶っていたら苦しんでいた可能性もある。
だからこそ、願いと逆のことが起こるスピリチュアルな意味を受け止めることが大切だ。
人生は思い通りにならない瞬間が多い。
しかしそこで
「なぜ?」
と悩むより、
「この流れには意味がある」
と視点を切り替える。
すると、思い通りにいかない人生が好転するきっかけが生まれる。
結果として望んでいたこと以上のものを手にしている場合も少なくない。
日々の出来事は、潜在意識と現実がタッグを組んで織りなすドラマだ。
大切なのは、起こる出来事に意味を見出す力。
それがあると、どんな結果も
「最適なタイミングでやって来た贈り物」
だと理解できる。
だから夢が違う形で叶ったとき、
「こんなのは望んでいなかった」
と突っぱねないこと。
むしろ
「自分の潜在意識が最適な形を選んでくれた」
と笑って受け入れる。
そこには必ず本当の願望がかなうプロセスが潜んでいる。
夢はまっすぐな一本道ではなく、曲がり角の多い散歩道のようなもの。
寄り道しながら、時に予想外の景色を見せてくれる。
そのたびに
「これでよかった」
と気づけるのが人生の妙味だ。
時に夢は形を変えて叶う。
それを知るだけで、今日も安心して自分の道を歩いていける。
「夢はいつも思い描いた形ではやってこない。しかしその姿を変えて現れたとき、人生は私たちに『本当に望んでいたものはこれだ』と静かに教えてくれる。」
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。