焦って判断を誤る人が冷静に問題を解決するための方法

あわてるほどに
ことは大きく見えてしまう
静かに向き合えば
ほどけてゆくことも多い
どんなときも
まずは事実だけを見つめること
「たいへんだ!」
と声を上げる前に
ひと呼吸おいて
できることをひとつずつ
感情に飲まれず
淡々と手を動かす。
それが物ごとを
良い方向へ導く道になる
焦りは余計な不安を呼び
落ち着きは
思わぬ解決を連れてくる
大丈夫
問題は
落ち着いて向き合えば
ちゃんと出口が
見えてくるものだ
焦らず冷静に問題を解決する方法
焦るとこじれる。
淡々と進めば、ことは穏やかに収まる
トラブルは、たいてい予告なくやってくる。
スマホを落とした。
予定がダブルブッキングしていた。
大事な書類を間違って捨てた。
そんなとき、つい口から出るのは
「ああ、たいへんだ!」
という言葉だ。
ところが、この
「たいへんだ」
は、実は事態をさらにたいへんにする魔法の呪文だったりする。
焦って動くと、判断がぶれ、余計なことをし、あれこれやってるうちに事態は二重、三重にこじれていく。
たとえば、焦って探したスマホはソファの下でお昼寝中。
冷静になってから見つけた方がずっと早かった、なんてこともある。
焦るほど視野は狭くなり、思考は乱れ、手はすべる。
つまり焦りは、問題を解決するどころか、問題を増やす燃料になるのだ。
では、どうすればいいか。
答えはシンプル。
「淡々と対処する」
ことである。
感情を脇に置き、まずは事実を確認する。
起きていることを、良いも悪いもなく
「ただ起きたこと」
として見る。
そのうえで、できることをひとつずつやっていく。
そうすると、たいていの問題は、思ったよりずっと静かに収まっていく。
まるで、お茶を一杯いれてひと息つくように。
慌てず、急がず、まず深呼吸。
そして
「さて、何からしようか」
と自分に声をかける。
これだけで、不思議と落ち着きが戻ってくる。
焦らない人が、いつも穏やかに見える理由はここにある。
人生の火事場でも、どこか涼しい顔をしていられるのは、
「焦ってもいいことは何もない」
と知っているからだ。
ことは、焦ると大事になり、落ち着けば穏やかに片づく。
大嵐のように見えた出来事も、静かに眺めればただの通り雨。
慌てて傘を探してバタバタ走らず、立ち止まって雨宿りすれば、それでよかったりする。
心がざわつく日は、お茶でも飲みながらこうつぶやこう。
「大丈夫、今やるべきことだけをやればいい」
それだけで、人生はずいぶんと静かになる。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。