執着を手放すとお金と運が巡り出す生き方

人生には、何かを得るために何かを失う瞬間がある。
それは悲しいことではなく、次の流れに乗るための自然な循環だ。
「失う覚悟」
とは、恐れを手放して未来を信じる力を持つこと。
手放すことで運の流れが整い、新しい幸運が巡り始める。

『何かを失うことを覚悟することが時には必要である』

人は
「失う」
という言葉に弱い。
大切な人、大事にしてきた仕事、馴染みの環境。
どれも手放したくない。
けれど人生は、何かを手に入れるときには、何かを失うようにできている。

新しい靴を履けば、古い靴はもう履けない。
同じように、成長すれば、過去の自分とはもう一緒に歩けなくなる。
それが悲しい別れではなく、次のステージへの合図だと考えた方が気が楽だ。

たとえば、ある人間関係が自然と遠のいたとき。
「どうしてあの人、連絡くれなくなったんだろう」
と落ち込む前に、
「この縁は、もう自分の人生の役目を終えた」
と受け止めてみる。
すると、心の中のモヤモヤがスッと晴れる。
執着を手放すことで、次の縁が入るスペースが生まれる。

ここで言う
「失う覚悟」
とは、自分の中にある恐れよりも、未来を信じる力を選ぶことである。
何かを守り続けるよりも、流れに身を任せたほうが運は巡る。
“失う覚悟”は、“新しく受け取る準備”でもある。
別れの痛みの中には、未来の幸運の種がこっそり隠れているのだ。

人生は足し算ではなく、引き算でもある。
引く勇気を持つ人ほど、結果的に豊かになっていく。
手放す勇気こそ、運を巡らせる最初のスイッチ。

だから、何かを失ったときは落ち込まなくていい。
それは、
「あなた、次に行く準備ができたね」
と、人生がそっと教えてくれているだけのことだ。

【開運の行動】
1. 身の回りの“古いもの”を一つ手放す。
服・書類・連絡先など、もう使っていないものを整理すると、気が軽くなり運の通り道が開く。
2. 感謝とともに別れを告げる。
終わった縁や過去の出来事に「ありがとう」と伝えることで、エネルギーが浄化され、新しいご縁を迎えやすくなる。
3. “今あるもの”に意識を戻す。
失ったものではなく、今ここにある幸せを数える習慣を持つ。心の焦点を現在に戻すと、運は自然と巡り始める。

profile：
内田游雲（うちだゆううん）
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究－洩天機－」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は、「木鶏」「千思万考」。

profile：
瑞雪（ずいせつ）
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後㈱ブリヂストンに就職するも６年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。