人生は偶然ではなく意識がつくり出す必然の連続である

あなたの人生に起きることは、偶然や運命のいたずらではない。
あれこれと振り回されているように見えて、実はちゃんとあなたの“思考”と“意識”に従っている。
・・・などというと、急にスピリチュアルな香りが立ちこめるが、これはむしろ現実の話だ。

朝起きて、機嫌が悪いとする。
そのまま仕事に出れば、道も混んでいて、なんだか周囲もギスギスして見える。
「今日はついてない」・・・。
そう思うその心が、実は次の現実をつくる。
逆に、ちょっとしたことで
「ありがたいな」
と感じた日には、不思議と物事がスムーズに運んだりする。
どちらも、人生が“あなたに従っている”証拠である。

多くの人は、人生とは
「起きてしまうもの」
と思っている。
だから、うまくいかないと嘆き、誰かのせいにしたくなる。
だが実のところ、現実はあなたの内側のコピーにすぎない。
そのとき心にあるもの、考えていること、信じている前提・・・。
そうした内的な材料が、遅かれ早かれ現実として形になる。

「思考は現実化する」
という言葉があるが、それは“引き寄せ”ではなく、“反映”と呼んだほうがしっくりくる。
鏡の前で眉間にしわを寄せれば、当然ながら相手もしかめっ面だ。
それを見て
「ほら、感じ悪い顔してる」
と言ったところで、それはあなたの顔である。

人生を変えたいなら、まず思考を整える。
事実ではなく、自分の思い込みに気づく。
何度も繰り返している“いつもの選択”を見直す。
そうすれば、人生は静かに、でも確実に従いはじめる。

そして気づくだろう。
「こんなはずじゃなかった人生」
なんてものは存在しない。
それはいつだって、自分が“そう仕向けてきた”人生だったのだと。

【運を開く言葉】
書：瑞雪　文：游雲

profile：
内田游雲（うちだゆううん）
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究－洩天機－」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は、「木鶏」「千思万考」。

profile：
瑞雪（ずいせつ）
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後㈱ブリヂストンに就職するも６年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。