自己成長を導く向上心と人生に失敗を招く虚栄心

向上心をもって歩み続ければ
やがて成功へと辿り着く
だが自分を過信すれば
心に虚栄心が芽を出す
虚栄心は評価を狂わせ
進歩の歩みを止めてしまう
歩みを止めたその瞬間から
人は没落の道を進み出す
だからこそ向上心を抱き
努力し変化し続けるしかない
向上心が人格を磨き人生を変える
人は誰でも、もっと良くなりたいと願う。
向上心とは、その願いに火をつけるエネルギーだ。
向上心があると、日々の小さな努力も意味を持ち、自分の中で静かに積み上がっていく。
例えるなら、刀を鍛える作業に似ている。
何度も火にくべ、叩き、研ぎ澄ますことで、刀は輝きを増す。
人もまた、自分を磨くほどに人格が向上し、内側から強さと美しさを帯びていく。
ところが、この過程で油断が顔を出す。
少し成果が出ると
「私はすごい」
と思ってしまうのだ。
ここで忍び寄るのが虚栄心である。
虚栄心は、自分を大きく見せようとする欲から生まれる。
すると、真の努力が止まり、進歩の流れがピタリと途切れる。
表面上は華やかに見えても、実は足元から砂が崩れていくように、没落への道が始まってしまう。
虚栄心は見えにくい敵だ。
「頑張ってきたのだから少しぐらい誇ってもいい」
と心がささやく。
けれど、それは自分を甘やかす危険な声だ。
そこで必要なのは、常に変化し続ける姿勢を持つことだ。
昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分を少しでも磨く。
その繰り返しが、自信を育てると同時に、虚栄心を押し返す力となる。
大切なのは
「成果を誇ること」
ではなく、
「努力を続けること」
だ。
向上心とはゴールではなく、人生を歩むエンジンのようなもの。
燃料が切れない限り、どこまでも進んでいける。
逆に、虚栄心という泥を抱え込むと、車輪は空回りしてしまう。
だからこそ、自分を過信せず、努力を止めない秘訣を生活の中に持ち込む必要がある。
例えば、毎日ほんの少しでも学ぶ時間を持つ。
人の話を素直に聞いてみる。
昨日できなかったことを、今日は一歩進めてみる。
そんな積み重ねが
「刀を研ぐ音」
となり、心に響いていく。
気づけば、自分でも驚くほど人格が磨かれ、まわりの人からも信頼される存在になっている。
向上心は人生を進歩させる。
虚栄心は堕落させる。
その違いを忘れなければ、私たちはいつまでも輝きを失わず、凛とした美しさを保ち続けられる。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。