「なんで私だけこんな目に・・・」
と空を見上げたくなる日もある。
人生、たまには荒れ模様だ。
不運や逆境が訪れることに、免疫のある人なんてそうそういない。
でも、不思議なもので、それらを受け入れた瞬間から、空の色が少しずつ変わりはじめる。
まず大事なのは、
「受け入れる」
と決めることだ。
諦めることではない。
運命を受け入れるというのは、目の前の現実に正面から立ち、
「よし、これも私の人生の一部だ」
と引き受ける姿勢である。
これはどちらかといえば覚悟に近い。
そしてその覚悟が、運の流れを変えるスイッチになる。
よく、
「ツイてないときは動かないほうがいい」
と言われるが、実は逆だ。
何もしないで悩み続けていると、苦しみはどんどん育つ。
それよりも、
「よし、これが今の私の状態だ」
と現状を認めてあげること。
それが最初の一歩になる。
現実は変わらなくても、考え方を変えるだけで人生は好転していく。
どんなに辛いときでも、
「これは意味がある」
と信じられるようになると、視界が開ける。
あの時の苦しみが、今の優しさになっていたりする。
人間関係でつまずいた出来事が、新しい出会いの準備運動だったと気づくこともある。
人生は、不運のふりをしてギフトを持ってやってくることがある。
その包み紙がちょっとド派手で開けづらいだけだ。
思い切って向き合ってみると、意外と中身は
「あなたを成長させるチャンス」
だったりする。
だから、逆境を乗り越える方法は、とてもシンプルだ。
逃げずに、でも重たく考えすぎずに、
「受け入れて、進む」。
これに尽きる。
不運を受け入れると運は動き出す。
それが、人生が変わる合図となる。
【運を開く言葉】
書：瑞雪 文：游雲
