値切ることは信頼を失い自分の価値を下げる

他人を尊重し敬意を表するとき
初めて自分の価値も守られる
価値を値切ればその刃は巡り
やがて自分の価値をも削る
適正な価値には適正な価格あり
それを尊重する者が信頼を得る
誠実な姿勢は必ず返ってきて
自らの価値を高める力となる
人の価値を軽んじる者はいつか
自分の価値をも軽んじられる
値切れば自分の信頼も価値も失う
買い物で
「もう少し安くならない?」
と値切る。
一見するとお得に見えるが、その瞬間に相手の価値を削る行為になっている。
しかも怖いのは、それが回りまわって自分の価値も値切られることにつながるということだ。
人は値段だけで動いているわけではない。
「この人から買いたい」
と思うのは、そこに信頼があるからだ。
しかし、ことあるごとに値切ってくる相手に、誰が本気で向き合いたいと思うだろう。
結局のところ、
「安くしてよ」
と言い続ける人は、周囲から
「この人は信用できない」
という烙印を押されてしまう。
人生も同じだ。
人の努力や時間を軽んじる人は、いつか自分の努力も軽んじられる。
それは鏡のように返ってくる。
だからこそ、適正な価値には適正な価格を払うことが大切になる。
ここを大事にする人ほど、逆に周りから「あなたにこそお願いしたい」と選ばれていく。
さらに言えば、
「得したい」
とばかり考えていると、実は一番の損をしている。
なぜなら、幸運をもたらすのは人だからだ。
値切ってばかりいると人が離れ、気づけば孤独になる。
お金で得た小さな利益と引き換えに、大切な縁を失ってしまうのだ。
ではどうすればいいか。
答えはシンプルで、人の価値を尊重することだ。
たとえば
「この仕事に対して正当な報酬を払います」
と言える人は、必ず信頼を得る。
信頼が積み重なれば、結果的に自分の価値が高まる。
お金は一時的なものだが、信頼は長く残る。
つまり
「値切らない生き方」
とは、相手を喜ばせ、自分も喜ばせる方法だ。
損得勘定ではなく、お互いの価値を尊重する関係を築いたとき、そこに豊かさが巡り始める。
値切る癖をやめるだけで、運まで変わるのだから面白い。
「他者の価値を尊重することは、相手を大切にするだけでなく、自らの価値を守り高める道でもある。値切らずに払う一瞬の誠実さが、未来の自分を豊かにする最大の投資となる。」
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。