怒るたびに損をしていることに気づいていない

感情的になって怒ることは
いい結果につながらない
怒りは他人だけではなく
自分自身も破壊していまう
だから、何があっても
怒るべきではない
怒りによって傷つけるのは
怒りを向けた相手と自分だ
理由はどうあれ怒ることは
自分で毒を飲むのと同じだ
他人にむけて毒を
吐いたつもりでも
最初に自分がその毒を
飲むことになる
怒っても得はないという真実
怒りというのは、たいてい
「自分が正しい」
と思っているときに湧いてくる。
言い分がある、理屈もある、だからこそ怒って当然・・・。
そんなふうに思うこともあるだろう。
でも実際には、怒りで物事がうまくいった試しはほとんどない。
相手の心が閉じて、関係がこじれ、結果的に自分も疲れて終わるのがオチだ。
怒りの感情は強いエネルギーを持っている。
だからこそ使いどころを間違えると、自分の中にある大事なものまで焼き尽くしてしまう。
怒りを武器にすると、一時的には相手を動かせるかもしれない。
でもそれは、火事場で手に入れたようなもので、あとには焦げ跡だけが残る。
怒るということは、相手に向けて毒を吐くようなものだ。
ところが、その毒はまず自分の体を通ってから出ていく。
つまり最初に傷つくのは、自分なのだ。
「あのとき、言いすぎたかな」
「あんな顔を見せるんじゃなかった」
そう思い返しては自己嫌悪に浸る夜もまた、怒りの副作用である。
特に50代を超えた経営者にとって、怒りの処理は人生そのものに影響する。
社員に、家族に、取引先に、怒りをぶつけたくなる瞬間はある。
でもそこで一呼吸置ける人が、本当に強い人だ。
怒らずに伝えることこそが、人を動かし、運を動かす力になる。
怒りの芽は、小さいうちに摘み取るのがいちばん。
放っておくと、どんどん大きくなり、やがて心の中で暴れ出す。
気づいたら、相手よりも自分がクタクタになっている、なんてことになりかねない。
怒りは感情の火薬庫。
カッとなった瞬間に導火線に火がつく。
でも火薬は、燃やさなければただの粉。
怒りを感じても、それを爆発させないでいられたら、あなたはすでに“怒りを超えた人”である。
運のいい人は、怒らない人だ。
感情に巻き込まれず、状況を俯瞰できる人は、どこか軽やかで魅力的に映る。
「あの人、いつも穏やかで素敵ね」
そう言われる人になれたら、怒る理由なんて忘れてしまうかもしれない。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。