人はつい、成功への近道を探したくなる。
「早く結果を出したい」
「ラクにゴールしたい」
そんな気持ちは誰にでもある。
だけど、ここに大きな落とし穴がある。
そう、近道こそが一番危ない道になりやすいのだ。
たとえば
「すぐに痩せる魔法の方法」
や
「手間いらずで稼げる話」
耳にすればつい飛びつきたくなるが、それが実は人生の罠になってしまう。
結果、元いた場所に逆戻りどころか、もっと遠回りになることもある。
では、どうするのがいいのか。
大切なのは、遠回りの価値を信じることだ。
回り道をしている間に身につく経験や知恵は、目には見えなくても大きな財産になる。
たとえ失敗しても、そこで得た学びが次の一歩を支えてくれる。
近道では得られない強さやしなやかさが、遠回りの道にはたっぷり詰まっている。
思い返せば
「あのとき遠回りしたからこそ今がある」
と感じた経験は誰にでもあるはずだ。
逆に
「これは一番早い道だ」
と思った道が、実は険しくて長いルートだったと気づくこともある。
本当の最短ルートとは、安心して歩き続けられる道のことなのだ。
だから、焦って答えを急がなくていい。
結果がすぐに出ないときは不安になるけれど、その時間もちゃんと意味を持っている。
そんなときは、心の中で問いかけてみよう。
「私はなぜこれをやっているのだろう？」
目的さえはっきりしていれば、道のりが曲がっていても必ず前へとつながっていく。
寄り道や回り道も、すべてが必要なプロセスだ。
近道を選ぶ勇気よりも、遠回りを受け入れる柔らかさこそが、人生を味わい深くしてくれる。
ゆっくり進むことこそ、実は一番の近道なのだ。
【運を開く言葉】
書：瑞雪 文：游雲
