物を捨てられない心理と執着を手放す断捨離の方法

世の中には物を溜め込み
捨てられない人がいる
その人は物だけではなく
記憶までも抱え込んでいる
過去の感情に囚われながら
何度も同じ思いを繰り返す
過ぎ去った日々に心を奪われ
新しい一歩を踏み出せずに
愚痴ばかりを繰り返す人生となる
だからこそ物を捨てる行為は
過去を捨て心を解き放つための
大切な儀式である
執着を手放すと運が巡り出す
クローゼットを開けたとき、昔の服や使わなくなったバッグがぎゅうぎゅうに詰まっていると、心まで圧迫される気がする。
物を捨てられない人は、実はただ物を残しているのではなく、そこに貼りついた記憶や感情まで抱え込んでいる。
「あの時の旅行で着た服だから」
「高かったから」
そんな理由で取っておく物の多くは、今の自分には必要ない。
それなのに手放せないのは、物に付随した過去への執着が強く働いているからだ。
やっかいなのは、この執着が心の中でどんどん膨らむこと。
失ったものや離れていった人にまで気持ちが引っかかり、怒りや恨みを燃料にしてしまう。
すると、せっかく新しい一歩を踏み出すチャンスがあっても、足元に鎖をつけたまま進もうとするような状態になる。
しかも、人は過去の愚痴を語り始めると止まらない。
聞いている方は
「またその話?」
と苦笑いするが、本人はいたって真剣。
これこそ、心が過去に囚われている証拠だ。
何度も同じ感情を繰り返すうちに、人生そのものが愚痴の再放送になってしまう。
では、どうすればいいのか。
答えは簡単で、まずは
「物」
から手をつけること。
引き出しを一段開けて、不要なものを一つ処分してみる。
それだけで心に少し風が通る。
物を捨てる行為とは、記憶や感情を整理する行為でもある。
大切なのは、捨てることを
「損」
と考えず
「空きをつくる」
と考えることだ。
物が減ると、空いたスペースに新しい風が入り、次の出会いや出来事が巡りやすくなる。
心も同じで、過去を整理すれば未来のチャンスを受け取れる余白ができる。
「もったいない」
と思う人も多いだろうが、使わないまま放置している方がよほどもったいない。
押し入れで眠らせている物は、誰の役にも立たないが、手放せばリサイクルされ、誰かの役に立つ。
そう考えると、捨てることは巡らせることでもある。
つまり、物を捨てられない人は過去を引きずりやすい。しかし、
物を整理する勇気を持てば、心の中の執着も一緒に軽くなる。
今日一つでも物を手放せば、昨日までの愚痴から少し解放され、明日の運がスルッと動き出すのだ。
「物を手放すことは過去を脱ぐこと。過去を脱げば心は軽くなり、軽くなった心にこそ新しい幸運は舞い込んでくる。」
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。