幸福の本質は得ることより感じることにある

人は何かを手に入れれば
幸福になれると信じてしまう
金を得れば幸せになれると
大きな家を持てば満たされると
高級車を手にすれば誇らしく
誰もがそう思い込んでしまう
しかし現実はそうではなく
どれほどモノを集めても空虚
幸福とは与えられるものではなく
自らの心が感じて育てるものだ
幸せの本質は「感じ方」にある
人はつい、
「何かを手に入れれば幸せになれる」
と考えてしまう。
新しい物を買ったとき、大きな家に住めたとき、売上が伸びたとき・・・。
その瞬間は確かに心が躍る。
けれど数日経てばどうだろう。
慣れてしまい、次の欲望が顔を出す。
「もっと欲しい」
「次はあれが必要」
これでは永遠に満たされない。
これがまさに幸福の錯覚である。
本当の幸せとは、外から与えられるものではなく、自分の心が感じ取るものだ。
たとえば、朝のコーヒーを飲みながらほっと息をつくとき、友人と笑い合うとき、誰かに「ありがとう」
と言われたとき。
大金を払わなくても、そこには十分な幸福がある。
その瞬間に
「いい時間だな」
と感じられるかどうか、それこそが幸せの本質なのだ。
ビジネスの世界でも同じだ。
売上が伸びることよりも、工夫を重ねたプロセスや仲間と喜びを分かち合う瞬間のほうがずっと楽しい。
達成感や満足感は、数字の結果ではなく過程から生まれる。
だからこそ
「得る」
ことばかりに意識を向けず、
「感じる」
ことに目を向けるほうが、人生も仕事も豊かになる。
もちろん、新しいものを手に入れる喜びを否定する必要はない。
問題は、それを
「幸せの条件」
と勘違いしてしまうことだ。
欲しいものを手にした自分を褒めつつ、同時に小さな喜びにも敏感でいたい。
夕焼けの色に感動したり、家族の笑顔にじんわりしたり、そうした日常の感覚にこそ
「本当の幸せ」
が潜んでいる。
結局のところ、幸せとは自分の心がどこにスポットライトを当てるかで決まる。
外側の出来事を追いかけるより、心の中のセンサーを整えておく。
そうすれば、今この瞬間にも
「幸せ」
はすぐそばにある。
今日の一歩も、数字や物より
「感じ方」
に注目してみよう。
その一歩こそが、何よりも確かな幸せにつながっていく。
「幸せは探して得るものではなく、心で感じて育てていくもの 今日を味わう人の中にこそ、本当の幸福が息づいている」
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。