縁と人間関係

運は人を通してやってくる。良縁を招き、不要な縁を静かに手放す。そのために大切なのは、自分の在り方を見直すこと。言葉、距離感、違和感との向き合い方。人間関係の中に流れる運のサインに気づくための言葉。

会う人を変えると運が変わる|不運期の人間関係戦略

不運が続くと感じる時は思い切ってガラッと人間関係を変えてみる 筆文字書作品
なぜか悪いことが続く。小さな行き違いが増え、人に会うたびにどっと疲れ、帰り道だけがやけに長く感じる。努力が足りないのかと自分を責め、環境や景気のせいにしてみても胸のつかえは取れない。だが原因は出来事そのものではない。運は人が運んでくる。だから流れを変えたければ、まず付き合う人を変えることだ。(内田 游雲)

不運が続く原因とは何か
不運の原因は会う人と受け取る言葉の影響で判断が曇り運の流れが滞ることである。

幸運は人が運んでくるもの
不運もまた人が背中に連れてくる

日々に誰かと交わすまなざしが
明日の空気を決めてゆく

続く不運に心が曇るなら
人の輪を思い切って入れ替える

新しい場へ身を移し
住む場所さえ変えていけばいい

「不運が続く」とは、出来事の数そのものではなく、会う人や受け取る言葉によって心の調子が乱れ、判断が鈍り、選ぶ行動まで縮こまっていく状態を指す。
ここでいう「人間関係を変える」とは、誰かを敵にして切り捨てる話ではない。
怒りで縁を断つと、心にささくれが残り、結局また同じ型の関係を呼び込みやすい。
誤解を外すべき点は一つで、「人間関係を変える=断絶」ではなく、「自分が身を置く場と接触頻度を変える=流れを入れ替える」ということだ。

この言葉の本当の効能は、運を“根性で上げる”方向ではなく、運を乱す要因を特定しやすくする点にある。
人は、近くにいる人の感情と言葉の癖を吸って、知らぬ間に思考の形が揃う。
だから不運が続く時は、原因究明より先に、会う人の配置を変える。
新しい場に行く、距離を置く、環境を変える。
すると呼吸が戻り、視界が澄み、判断が元の自分に戻る。
運はそこで初めて、巡り直しを始める。

もし今、同じ景色の中で同じ違和感を繰り返しているなら、それは偶然ではない。
ここからは感覚を事実として扱い、仕事と人間関係を経営の視点で見直していく。

不運が続く時は人間関係を刷新する

不運が続くと感じる時ほど、経営者は
「数字を上げねば」
「もっと頑張らねば」
と肩に力が入る。

だが実際は、売上より先に、人間関係の空気で消耗していることが多い。
会うたびに疲れる相手、話したあとに自己否定が増える相手、妙に焦りが強くなる場。
ここに長く身を置くと、判断が細り、決断が遅れ、仕事の流れまで渋滞する。

しかも厄介なのは、本人がそれを「自分の性格の問題」に見立ててしまう点だ。
真面目な人ほど、反省が多くなる。
反省が多いと眠りが浅くなる。
眠りが浅いと判断が雑になる。
こうして小さな不運は、連鎖して大きく見えてくる。

ここで押さえたいのは、運は人が運ぶという単純な事実だ。
幸運も不運も、たいていは人間関係の「日常の配達便」で届く。
だから、人間関係を変えるとは、誰かを悪者にして切り捨てることではない。
会う頻度、話題、距離感、居場所を変えて、受け取る言葉の質を入れ替えることだ。

氣の経営の視点で言えば、天機(兆し)は、相手と会った後の体感に出る。
胸が詰まる、胃が重い、やたら未来が暗く見える。
これは「外の天気」ではなく、自分の内側に起きている予報だ。
気づいた時点で、もう兆しは鳴っている。
経営者は鈍感でいられるほど強くない。
むしろ敏感だからこそ、早く手当てした方がいい。



では、どう動くか。結論は簡単で、地理(仕組み)から変える。
気合いではなく配置だ。

具体的には「会う人の棚卸し」をする。
直近2週間で会った人を思い出し、会った後に
①元気が増えたか
②不安が増えたか
③判断が澄んだか
④焦りが増えたかを、丸でつける。

ここで大事なのは善悪ではなく、作用だ。
良い人でも今の自分には負荷が大きい場合がある。
逆に厳しい人でも背筋が伸びる場合がある。

分類ができたら、マイナス側の人を「即断で切る」より先に、接触頻度を落とす。
まずは回数を減らす。
次に会う場所を変える。
会話のテーマを変える。
これだけで気は驚くほど戻る。

人間関係は、いきなり捨てるより、先に“整理整頓”が効く。
倉庫の奥から謎の段ボールが出てくる時の、あの感じに似ている。
開けたらだいたい昔の書類だ。
今は使えない。

次に「新しい縁の置き場」を作る。
新しい人間関係は、空きがないと入らない。
仕事仲間でも趣味の集まりでも勉強会でもいい。
ポイントは、会ったあとに呼吸が深くなる場所だ。

氣の経営とは、流れに乗るために判断の摩擦を減らし、巡りを太くする実務である。
だから人間関係の入れ替えは精神論ではなく、経営の整備だ。

最後は人知(判断)
不運期は、決める数を減らす。
新規の施策を増やさない。
値上げも導線変更も一度にやらない。
代わりに「会う人の質」と「休む質」を上げる。

すると、自然に売上の前に、意思決定が戻る。
意思決定が戻れば、行動が揃う。
行動が揃えば、運はまた巡り始める。

人は運を握りしめるとこぼすが、巡らせると残る。
お金と同じで、だいたい逃げ足が速いものだ。



ここからは理屈をいったん置き、今日の予定と人の配置を静かに入れ替える。

【流れを切り替える行動】
1.直近の面会予定を見直す
今日のうちに来週までの予定を開き疲れる相手の予定を1つだけ延期する。空いた30分を休憩に回し流れを整える。
2.連絡の入口を減らす
今日から連絡手段を1つだけ減らし返信は要件のみで終える。夜は通知を切り仕事の集中を守る。
3.新しい場に一つだけ申し込む
今日中に新しい出会いがある場を1つ選び参加登録を完了する。行く日程まで決めてカレンダーに入れる。

不運は出来事ではなく、日々の人間関係が連れてくる空気で育つ。会う人を入れ替えると、言葉が変わり、判断が戻り、運の流れは静かに反転する。

【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲

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profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、氣と運をテーマにしている。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。

profile:
瑞雪(ずいせつ)

書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。

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