「ありがとう」を言う人には運と信頼が巡ってくる

身近な人への「ありがとう」は、運を良くする最もシンプルで確実な方法である。
感謝とは、相手の存在を肯定し氣を循環させる行為であり、言葉にしてこそ力を持つ。
家族やパートナーに感謝を伝えることで、信頼関係が整い、良い流れが生まれる。
日常の小さな
「ありがとう」
が、幸運を引き寄せる土台になる。

身近な人にこそ「ありがとう」を言おう

「ありがとう」
という言葉ほど、シンプルで強力な言葉はない。
それなのに、家族やパートナー、同僚など一番近くにいる人ほど言いそびれてしまう。
照れくさいとか、言わなくても分かっているはずだという思い込みが、日常の中で“ありがとう”を消してしまう。

けれど、考えてみれば不思議だ。
外では丁寧に
「ありがとうございます」
と言えるのに、家に帰ると
「当然」
の顔をして過ごしている。

感謝の言葉を省略した瞬間、氣の流れが止まる。
そこには小さな誤解や冷たい空気が生まれ、やがて関係の温度まで下げてしまう。

それは、感謝の言葉が氣を循環させるスイッチだからだ。
「ありがとう」
と言えば、相手の氣も自分の氣も同時に整う。
たとえば、家族に一言お礼を言っただけで、空気が柔らかく変わることがある。
あれは偶然ではなく、氣の交流によって場のエネルギーが切り替わっている。

感謝とは、相手の存在そのものを肯定し、関係に新しいエネルギーを生み出す行為である。
単なるお礼ではなく、
「あなたがいてくれてうれしい」
というメッセージそのものだ。
だからこそ、感謝を言葉にできる人は、自然と運を呼び込む。

理由は単純で、近すぎる関係ほど
「当たり前」
が増えるからだ。
食事を作ってもらう、手伝ってもらう、話を聞いてもらう・・・。
どれも日常に溶け込みすぎて、感謝を意識する機会が減っていく。

けれど、当たり前こそが奇跡である。
「いつもありがとう」の一言を足すだけで、空気は和らぎ、信頼が深まる。
感謝は言葉にしなければ届かない。
思っているだけでは、氣は動かないのだ。

コツは、
「特別なことを探さない」
ことだ。
朝起きたら
「今日も目が覚めた、ありがとう」。
家族に
「いってらっしゃい」
と言うとき、
「今日も元気で、ありがとう」。
寝る前に
「今日も無事に終わってありがとう」
とつぶやく。
そんな小さな“ありがとう”を積み重ねるだけでいい。

言葉は習慣から力を持つ。
感謝を口にするたび、あなたの氣は巡り、心の中に“運の貯金”が増えていく。

もし最近、家の中がギクシャクしていたり、職場の空気が重いと感じたら、
まず「ありがとう」を増やしてみるといい。
相手を変えようとするより、自分から氣を巡らせる方がずっと早い。

歴史を見ても、味方に支えられた人が成功し、身近な人を敵に回した人は破滅している。
つまり、感謝は最強の防御であり、最良の戦略なのだ。

profile：
内田游雲（うちだゆううん）
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究－洩天機－」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は、「木鶏」「千思万考」。

profile：
瑞雪（ずいせつ）
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後㈱ブリヂストンに就職するも６年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。