見方を変えるだけで運と収入が上がる習慣

発想を変えるだけで、同じ日常がまったく違って見える。
それは現実を変えるより先に、心のレンズを調整すること。
「担板漢（たんはんかん）」
の教えが示すように、一面しか見えない思い込みを外すと、
世界はあなたに新しい光を見せてくれる。

人は同じ道を歩いていても、心の中のレンズが違えば見える景色がまったく変わる。
朝の通勤路も、いつも通りだとただのアスファルトだが、視点を少し変えるだけで、落ち葉の色合いや風の匂いまで違って感じられる。
発想を変えるとは、現実の中に新しい意味を見つける行為である。
つまり、外の世界を変えるより先に、自分の見方を調整することだ。

「担板漢（たんはんかん）」
という禅の言葉がある。
大きな板を肩に担いでいる人は、反対側が見えない。
それでも
「全部見えている」
と思い込む姿が、まさに人の思考のクセを映している。
私たちはいつのまにか、自分の「板」を担いだまま生きている。
それは常識だったり、過去の経験だったり、誰かの言葉だったりする。

けれど、その板をポンと降ろす勇気を持てば、世界は一瞬で広がる。
「うまくいかない」
と感じていた仕事が、別の角度から見れば次のチャンスに見えたり、
「もう無理」
と思っていた人間関係が、相手の立場を想像するだけでやさしさに変わったりする。
発想を変えるとは、現実を変える一番シンプルな魔法なのだ。

視点を変えることは、努力ではなく遊び心に近い。
「今日は反対側から見てみよう」
そうつぶやくだけで、目に入る景色が少し違って見える。
いつも同じカフェの窓際も、違う席に座れば光の入り方が変わる。
その小さな違いが、心の風通しをよくしてくれる。

だからこそ、疲れたときほど視点を変えてみる。
人生は正面から見るよりも、斜めから見たほうが面白い。
世界はあなたの見方しだいで、何度でも新しく生まれ変わる。

【開運の行動】
1. 「逆から見る」練習をする
嫌な出来事が起きたときほど、「この出来事の反対側には何がある？」と自分に問いかけてみる。
マイナスに見える現象の裏には、必ず成長のチャンスが隠れている。
2. 視野を動かす散歩をする
いつもの道ではなく、一本裏通りを歩いてみる。
見慣れた景色が変わると、思考のパターンも変わる。気の流れを動かす最も簡単な方法だ。
3. 「それもあり」とつぶやく習慣をつくる
意見が違う人や出来事に出会ったとき、否定せず「それもあり」と口にする。
たった一言で、心のスペースが広がり、運の入口が開く。

profile：
内田游雲（うちだゆううん）
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究－洩天機－」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は、「木鶏」「千思万考」。

profile：
瑞雪（ずいせつ）
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後㈱ブリヂストンに就職するも６年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。