未来が不安な人に必要なのは今に意識を向ける習慣

人間には想像力がある
この想像力がまだ起きてない
未来を妄想し心配を起こさせる
誰もがなかなか行動できない
理由がここにある
起きるかどうかわからないことに
恐怖を感じて足がすくむのだ
人は過去の記憶に苦しめられ
未来を恐れおののくものである
しかし過去も未来も
現実には存在しない
それは心の中にだけにあって
現実に存在するのは
今この瞬間だけなのだ
大事なのは今この瞬間に
何をするかだけである
今を生きる思考習慣のすすめ
「明日どうしよう」
「来月のお金、大丈夫かな」
「老後が心配・・・」。
気がつけば、頭の中は未来のことでいっぱい。
多くの人が“今日”より“明日”を優先して生きている。
なぜそんなことになるのか。
それは人間に想像力があるからだ。
未来のことを想像する力があるからこそ、まだ起きていないことにまでドキドキしたり、ため息をついたりしてしまう。
便利だけれど、時にそれは“ネガティブな妄想製造機”にもなる。
想像力が作り出す不安や恐怖は、あたかも現実のように感じられる。
けれどよく考えてみれば、未来はまだ来ていないし、過去はすでに終わったこと。
実体があるのは今この瞬間だけである。
なのに私たちは、その“今”にちゃんと立たず、雲をつかむような明日ばかりを気にして心を消耗させている。
これでは、せっかくの今日がもったいない。
心配というのは厄介なクセだ。
放っておくと、頭の中でどんどん肥大化して、実際よりも数倍も大きな問題に見えてくる。
そして気づけば
「やっぱり無理」
と行動をあきらめる理由にもなってしまう。
けれど不安というのは“現実の出来事”ではなく、“頭の中の反応”にすぎない。
だからそれに飲まれず、距離をとる練習をすればいい。
方法はいたってシンプル。
「今やること」
に集中する。
あれこれ考える暇がないくらい、手を動かしてみるのだ。
不思議なことに、目の前のことに集中しているときは、不安は影を潜める。
「あれ、なんであんなに心配してたんだっけ?」
とすら思えてくる。
明日を良くする方法は、明日を心配することじゃない。
今日を丁寧に生きることである。
大丈夫。未来は“今”の積み重ねでできている。
だったら、今日を軽やかに生きた人の明日が、軽やかじゃないわけがない。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。