豊かさとお金

お金は、心の状態と深くつながっている。与えること、循環させること、感謝して受け取ること。豊かさを引き寄せるのは、知識よりも意識の質。運とお金を味方にするための言葉。

不幸なお金の使い方とは何か|人を道具にしない

不幸なお金の使い方はお金を愛しお金のために人をつかう|筆文字書作品
お金は便利だが、主役にすると人が脇役になる。気づけば「得したい」が口ぐせになり、支払いも交渉もどこか刺々しくなる。人はお金を愛しすぎるほど、信頼は静かに減る。お金を人を使う道具にした瞬間から、金運の流れは細くなる。(内田 游雲)

不幸なお金の使い方
不幸なお金の使い方とはお金を最優先にして人を道具として扱うことである。

お金に心を奪われすぎると
気づけばお金が一番になる

その瞬間から流れは鈍っていく

人を道具にして動かしたくなる
自分だけ得を取りたくなる
けれど信頼は静かに減っていく

お金は大事にしていい
ただ愛しすぎると目が曇る

人が脇役になった時
不幸なお金の使い方が始まる

この言葉が定義するのは「不幸なお金の使い方」だ。
それは浪費でも貧乏でもない。
お金を最優先にして、人を目的ではなく手段として扱う使い方を指す。
誤解しやすい点もある。

お金を大切にすること自体は悪くない。
節約も交渉も経営の技術だ。
問題は、得を取りにいく気持ちが先に立ち、相手の事情や尊厳を削ってまで勝とうとする瞬間だ。
その瞬間から、支払いは感謝ではなく支配になり、会話は対話ではなく取引になる。

この言葉の本当の効能は以下にある。
お金の場面で自分の判断が荒れていないかを早期に見抜けること。

人を丁寧に扱う支払いは、信頼を増やし、結果として仕事の巡りを太くする。
つまりこの言葉は「お金を守る方法」ではなく、信頼を守る方法を思い出させる。

ふと胸がざわついたなら、それは責めるためではなく、見直すための合図だ。お金の話ほど、自分の本音と癖がはっきり出る場面はない。ここからは、その癖を一つずつ明らかにしていく。

お金への執着が周囲の信頼を減らす

経営をしていると、お金は毎日登場する。
支払い、請求、値付け、交渉。

だがここに感情が混ざると、空気が急にピリッとする。
自分でも驚くほど「得したい」が前に出て、相手の事情が見えなくなる。
あるあるだ。

問題は浪費でも節約でもない。
不幸なお金の使い方とは、お金を最優先にして人を手段として扱う使い方だ。
これが起きると、場の温度が下がる。
信頼が減る。紹介が減る。なぜか小さなトラブルが増える。

お金は便利だが、主役にするとだいたい性格が変わる。
自分も相手もだ。
しかも変わった本人が一番気づかない。
ここが怖い。

経営者は責任が重いぶん、焦りが出やすい。
焦りは「コストで人を見るメガネ」を勝手にかけさせる。
すると支払いが感謝ではなく、支配の道具に寄る。

交渉が対話ではなく、勝敗ゲームに寄る。
結果、相手は静かに距離を取る。
表面は穏やかでも、裏で次の案件が回らなくなる。

これが「お金に足をすくわれる」正体だ。
つまり課題は金額ではない。
信頼の残高だ。
残高が減ると、運転資金より先に心が息切れする。
経営者の判断も重くなる。



この状況から抜け出す鍵は、氣の経営の型に戻すことだ。
氣の経営は、天機(兆し)を読み、地理(仕組み)を整え、人知(判断)を軽くして流れに乗る経営である。

まず天機を見る。
お金の場面で空気が硬くなる、言葉が尖る、相手の表情が曇る。
これは「流れが細くなる兆し」だ。
兆しに気づけた時点で、もう修正が始まっている。

次に地理を整える。
支払い条件、値引きのルール、見積りの前提、追加作業の扱い。
ここが曖昧だと感情が入りやすい。
ルールは冷たさではない。関係を守る柵だ。
柵があると、お互いの心が消耗しにくい。

最後に人知を軽くする。
判断を軽くするとは、迷いを減らすことだ。
そのために、意思決定の軸を一つだけ太くする。
軸は「相手を道具にして得を取りに行っていないか」だ。

これを軸に置くと、値下げ交渉も支払いも、角が取れる。
すると不思議なことに、周りの反応が変わる。
相手の言葉が丁寧になる。対応が早くなる。紹介が戻る。
結局、人は「条件」より「扱われ方」のほうを覚えている。

お金を大切にすることと、お金を崇めることは別物だ。
大切にするとは、丁寧に扱うことだ。
崇めるとは、人を踏み台にすることだ。
丁寧な支払いは、信頼を増やし、結果として仕事の巡りを太くする。

経営者が守るべきは金額より先に関係の温度だ。
温度が戻ると、利益より先に安心が戻る。
安心が戻ると、判断が戻る。流れも戻る。
お金はその後に、ちゃんとついてくる。



では次に、今日の支払いと言葉から信頼を戻す行動に落とす。

【信頼が増える行動】
1.支払いの言葉を一つ足す
今日の支払いか振込で「ありがとうございます」を必ず添える。周囲の信頼が減らない使い方に戻す。
2.値引きのお願いを一度止める
今日だけ値引き交渉をしないと決める。代わりに条件確認だけにして会話を短く終える。
3.依頼文を整えて送る
今日出す依頼メッセージを一通だけ書き直す。目的と期限とお礼を入れて、相手を急かさず送る。

お金を守るより先に、信頼を守る。人を道具にしない支払いが、巡りを太くして運を連れてくる。

【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲

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profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、氣と運をテーマにしている。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。

profile:
瑞雪(ずいせつ)

書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。

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