「変わらないもの」
など、この世には一つもない。
時代は変わる。
昨日の常識は、今日の非常識になり、明日の笑い話になる。
環境も変わる。
住む場所、働く場所、付き合う人、気づけばすべて入れ替わっている。
そして、人間も変わる。
過去の自分に照らして
「私って変わったな」
と感じたことがある人は多いはずだ。
でも不思議なことに、人は
「変わる」
ことに抵抗する。
新しい場所に引っ越すのも、仕事を変えるのも、人間関係を見直すのも、なんだか怖く感じる。
これは、人間の本能的な防衛反応だ。
でも実際には、変わらないように見える日常の中でも、すべては変化し続けている。
それを認めてしまえば、怖さはぐっと小さくなる。
考えてみよう。今、何かがうまくいかないなら、それも
「変わる」
途上にあるということ。
停滞しているように見える人生も、水面下ではゆっくり動いている。
逆に、今が絶好調なら、そこに安住せず、次のステップを見据えた方がいい。
なぜなら、流れというものは常に動いているからだ。
ここに、福音がある。
変化は、失うことだけを意味しない。
むしろ、今あるものを手放すことで、新しいものが入ってくるスペースができる。
自然界でも、古い葉が落ちてこそ、新しい芽が伸びる。
それと同じで、変化とは
「終わり」
ではなく
「更新」
なのだ。
変わることに疲れたら、ちょっと一息ついて、笑ってしまえばいい。
人生の流れを変える方法は、深刻さを手放すことにもある。
風のように、季節のように、あなたもまた自然の一部として、今日も静かに変わっている。
変化に逆らうのではなく、変化とともに軽やかに生きる。
それが、未来を明るくするコツだ。
【運を開く言葉】
書：瑞雪 文：游雲
