聞き上手になる方法で信頼と運を引き寄せる

人の心を掴むには
真剣に興味深く
相手の話を聞くことだ
相手の話を聞くということは
相手のことを認めることになる
しかし、なかなか自分の話を
聞いてくれる人は少ない
特に、自慢話など
誰も聞かない
人が一番聞いてほしい話は
自分の自慢話である
人は、誰でも
本当は自慢をしたい
誰もが自分は話したい
自慢したい
こう思っている
でも、他人の話は
聞きたくないし
自慢話など
もっと聞きたくない
だから、自分の話を
真摯に聞いてくれる人は
とても魅力的に映るものだ
聞く力こそ人間関係の裏ルール
どんなに話がうまくても、相手の心には届かないことがある。
けれど、ただ静かにうなずきながら、相手の話に興味を持って耳を傾けていると、不思議なことに相手の目が輝きはじめる。
「この人、私の話をちゃんと聞いてくれている」
と気づいたとき、人はその相手に好意と信頼を感じる。
つまり、人の心をつかむ方法は、こちらが一生懸命に話すことではなく、“聞く力”にあるのだ。
「聞いてくれる人がいない」
と嘆く人ほど、実は誰かに話を聞いてほしい。
自分の話を遮らず、否定せず、じっくり聞いてくれる存在というのは、人生の中でもそう多くない。
だからこそ、相手の話に耳を傾けることは、それ自体がギフトになる。
「あなたの話、大事に聞いてますよ」
という姿勢は、
「あなたの存在を認めてますよ」
という無言のメッセージになる。
人は“自分の話を聞いてくれる人”に対して、警戒を解き、信頼を寄せ、心を開く。
商売でも家庭でも、それは変わらない。
「聞き上手」
は、いわば見えない名刺のようなものである。
特に人生経験が豊富な50代以上なら、“語るより聞く”余裕がある。
その余裕が、相手にとっての安心感になる。
聞くことは、スキルというより姿勢だ。
「うんうん、それで?」
「そっかあ、大変だったね」
といった相づちに、テクニックはいらない。
ただ、ちゃんと心がこもっていることが伝われば、それで十分だ。
むしろ、聞く側が自分を出しすぎないことが、信頼の空気を生む。
聞くことは、目立たないけれど、深く効く。
まるで縁の下の力持ちのように、人間関係の土台をつくっていく。
話し上手を目指すより、聞き上手になった方が、人生のまわりにやさしい風が吹きはじめる。
だから今日も、少しだけ口を閉じて、耳を傾けてみよう。
運も人も、静かに近づいてくるはずだ。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。