幸福になれない原因は不幸に慣れてしまうことにある
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不幸に慣れる心理
不幸に慣れる心理とはつらい状況でも変化が怖くて現状を正当化してしまう心の動きである
人は驚くほど辛抱強い生き物だ
どんな過酷な場所でも息を合わせ
それなりに順応して生きていける
変わることには恐れが先に立つ
人は変化を避ける性質を持つ
だから不幸な状況さえ日常になる
気づけばそこに馴染んでしまう
違和感は少しずつ薄れていく
そして流れは静かに止まる
それが幸福を遠ざける理由だ
でもあなたの違和感はまだ生きていて、静かにここから抜け出す道を指している
ここまで読んで、胸の奥に少し引っかかるものがあれば、それは間違いではない。
違和感は不調ではなく、気が動き始めた合図だ。
ここからは、その感覚を言葉に整え、日常で扱える形にしていく。
不幸に慣れると幸福になれない
人は不幸に弱いのではなく、慣れてしまうほど順応が上手い。
その結果、つらい状況が日常の標準になり、変える力が削れていく。
鍵は、まず「慣れてしまった」と気づき、行動を極端に小さくすることだ。
今日の居心地を1ミリ良くする一手が、流れを戻す。
人は意外と順応がうまい。
少しくらいしんどくても、気まずくても、
「まあ・・・慣れるか」
で生活が回ってしまう。
ここが人間のすごいところであり、ちょっと困るところでもある。
たとえば、仕事が重い。
人間関係がぎゅうぎゅう。
毎日がなんとなく息苦しい。
それでも
「私が頑張れば・・・」
で乗り切れてしまう。
すると不幸は事件ではなく、日常の背景になる。
壁紙みたいに、最初は気になるのに、いつの間にか見えなくなる。
不幸に慣れる心理とは、変化の怖さを避けるために現状を“これでいい”と扱ってしまう心の動きだ。
変化はエネルギーが要る。
失敗も怖い。
人の目も気になる。
だから脳は
「現状維持でいこう」
と、勝手に会議を閉会してしまう。
議長、早い。
ここで働くのが現状維持バイアスだ。
人は得をするより、損を避ける方を選びやすい。
「変えて悪くなったらどうしよう」
が、いつも先に立つ。
その結果、つらい状況に慣れてしまう。
慣れは安心をくれるが、違和感の感度を下げる。
最初は
「これは変だ」
と思っていたことが、いつの間にか標準仕様になる。
心のOSが、勝手にアップデートされる感じだ。
気づいた頃には、
「変えたい」
より
「めんどくさい」
が先に出る。
ここが、幸福になれない原因のひとつになる。
じゃあ、どうするか。
結論は、いきなり人生を大改造しないことだ。
リフォームは一気にやると、だいたい予算も気力もオーバーする。
変化が怖い状態は、行動のサイズが大きすぎる合図だ。
辞める、引っ越す、関係を切る。
そう考えた瞬間、体が固まるのは正常だ。
人は急に巨大な扉を押せない。
まずはドアノブから触る。
最初の一手は、慣れてしまった事実に気づくこと。
「最近、驚かなくなってるな」
「本当は嫌なのに、普通にしてるな」
この確認だけで、気は少し動く。
次に、行動を極端に小さくする。
コンフォートゾーンから抜け出すとは、根性で飛び込むことではなく、刺激を一段階だけ増やすことだ。
いつもより5分早く席を立つ。
一度だけ頼まれごとを断ってみる。
紙に本音を一行書く。
小さい行動は、失敗しても痛くない。
痛くないから続く。
続くから流れが変わる。
これは、運動嫌いがいきなり腹筋100回やらないのと同じだ。
やる前から筋肉が泣く。
そして目標は
「人生を変える」
ではない。
目指すのは、今日の居心地を1ミリ良くすることだ。
不幸に慣れた状態は、長く座りすぎた椅子みたいなものだ。
立った瞬間に
「あ、腰が軽い」
と気づく。
整えるとは、無理に前へ進むことではない。
位置を少し戻し、気の流れを巡らせ直すことだ。
その一手が、静かに幸福の方向を指し始める。
つらいのに慣れてしまうと、自分の感覚を疑いたくなる。
けれど、その違和感は故障ではなく、整える合図だ。
ここから先は、読者がつまずきやすい所をQ&Aでほどいていく。
読者からのよくある質問とその答え
Q. 不幸に慣れてしまうのは意志が弱いからですか?
A. 不幸に慣れるのは意志の弱さではない。
人は変化の不安より今の安心を選びやすいだけだ。
まず責めるのをやめ、慣れてしまった事実に気づくと、気のこわばりがゆるみ、選び直す余地が静かに生まれる。
Q. 変えたほうがいいと分かっていても動けないのはなぜですか?
A. 動けないのは怠けではなく、行動の大きさに気が追いついていない状態だ。
いきなり変えようとせず、違和感を書き出すなど一手を小さくすると感情が落ち着き、気の流れが戻り始める。
Q. 不幸に慣れた状態から抜け出す最初の行動は何ですか?
A. 最初の行動は人生を変える決断ではない。
今日の居心地を少し良くする一手だ。
五分席を立つ、頼みを断るなど刺激を最小にすると体が安心し、自然に次の選択が見えるようになる。
ここからは、答えを読んだまま終わらせず、気を巡らせるために今日できる行動へ落とし込む。
【変化の開運行動】
1.違和感を一行だけ書き出す
今つらいと感じていることを紙やメモに一行だけ書く。理由や結論は考えず、感じたまま出して不幸に慣れる流れを止める。
2.五分だけ席を立って体を動かす
仕事や家事の途中で五分だけ席を立ち、伸びをするか歩く。体を動かすことで気が巡り、思考の重さが抜ける。
3.今日一つだけ断ってみる
小さな頼まれごとを一つだけ断る。無理を減らす行動を入れると心が整い、次の選択が楽になる。
【要点まとめ】
・不幸に慣れると違和感が鈍り、変える力が削れる
・まず「慣れてしまった」と気づき、行動を小さくする
・今日できる一つを入れると気が巡り、流れが戻り始める
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不幸に慣れるのは弱さではなく、順応という才能だ。けれど才能は放置すると牢屋にもなる。違和感に気づき、5分の行動に刻めば、気は巡り、幸福は静かに戻ってくる。脳内会議は、今日は早めに閉会でいい。明日また整え直せばいい。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、氣と運をテーマにしている。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。


