眠る前の考え方ひとつであなたの人生が変わる

明日の幸せを願うとき、多くの人は何かを変えようと頑張り始める。
考え方を直そうとしたり、行動計画を立て直したりする。
しかし、実はもっと静かで、もっと手前にある場所がある。
それが眠りに入る直前の思考だ。

布団に入った瞬間、今日の出来事が頭に浮かび、言わなくてよかった一言や、気になった場面を思い返していないか。
明日の予定を確認するつもりが、不安まで連れてきていないか。
その時間帯は、心が一日の緊張をほどき、意識の力が弱まる。
だからこそ、そのとき考えていることが、そのまま深く残る。

潜在意識とは、本人が気づかないところで選択や行動の方向を整え続けている心の働きである。

ここにどんな思考を入れるかで、翌日の気分も、人への接し方も変わる。
にもかかわらず、多くの人は夜を
「反省の時間」
にしてしまう。
これでは、人生が同じ景色を繰り返すのも自然な流れだ。
幸せを願いながら、無意識では重たい準備をしている。
この小さなズレが、毎日を少しずつ疲れさせている。

では、どう整えればいいのか。
答えは意外なほど簡単だ。
眠りに入る前は、楽しいことだけ考える。
それだけでいい。今日あった小さな嬉しさ、ふと笑った瞬間、好きな場所の風景、明日楽しみにしていること。
立派である必要も、前向きである必要もない。
ただ、気分が明るくなるものを選ぶ。

寝る前の思考は、翌日の心の土台になる。
楽しいまま眠ると、朝の判断が穏やかになり、余計な緊張が減る。
すると自然に、選ぶ言葉や行動が変わる。
その積み重ねが、運命の流れを静かに動かしていく。

人生は、大きな決断よりも日常の小さな選択で形づくられている。
その選択を支えているのが、夜に整えた無意識だ。
だから夜を変えることは、未来を扱うことと同じになる。

難しいことは続かない。
歯を磨いたあと、楽しいことを三つ思い浮かべる。
それだけで十分だ。続けているうちに、きっと実感する。
人生はあなたに従っているという感覚を。

明日の幸せは、今夜すでに始まっている。
布団は一日の終わりであり、次の幸せの入口でもある。
ここでは、楽しいことだけを考えればいい。

【開運の行動】
1.布団に入ったら楽しいことを三つ思い浮かべる
内容は小さなことでいい。今日の嬉しかった場面や、明日の楽しみを選ぶだけで、眠る前の思考が整い始める。
2.夜は反省や決断をしないと決める
考えごとは翌朝に回す。眠る前は評価や判断を手放し、気分を整える時間に使う。
3.朝起きたら気分を一言で確認する
目覚めた直後の感覚を言葉にすると、前夜の思考と運の変化に気づきやすくなる。

profile：
内田游雲（うちだゆううん）
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究－洩天機－」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は、「木鶏」「千思万考」。

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瑞雪（ずいせつ）
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後㈱ブリヂストンに就職するも６年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。