ネガティブな自己イメージを修復して自分を褒める
ほとんどの人が、自分に対してネガティブなイメージを持ってしまっている。これは、子供の頃からの教育や育った環境によるものだ。社会生活を送る上で、周囲から言われた言葉、両親から受けた偏った教育、こうしたものによって、自己イメージが傷つき、ネガティブな感情が記憶に刻まれてしまっている。この低い自己イメージが行動を躊躇させ、判断を間違わすことになるのである。(内田游雲)
profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「洩天機-運の研究」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
作り上げられたネガティブなイメージ
多くの人というより、ほとんどの人が、自分に対してネガティブなイメージを持ってしまっている。これは子供の頃からの教育や、育った環境によるものだ。社会生活を送る上で、周囲から言われた言葉、両親から受けた偏った教育、こうしたものによって、自己イメージが傷つき、ネガティブな感情が記憶に刻まれてしまっている。
試しに自分の記憶を辿ってみると、そのほとんどが嫌だったこと、恥ずかしかったこと、辛かったことなど、ネガティブなものだ。
これは、誰であっても、自分にとって不快なものほど大きく反応する本能的なもので、危険から身を守るための生存本能からくるものである。
本能的なものだから、誰一人として、逃れることができない。だから、人間は、意識的に修正しないと、こういったネガティブなものに心の焦点を当てたまま貧弱な自己イメージと低い自尊心に囚われてしまうのだ。
そして、この低い自己イメージが行動を躊躇させ、判断を間違わすことになるのである。
成功はスタートダッシュがポイント
成功する人とと、そうでない人の違いは、スタートダッシュの違いだけである。つまり、どれだけ勢いよく、第一歩を踏み出していけるかどうかで、成功するかしないかが決まると言っても過言ではない。
そして、自己イメージが低いと、このスタートダッシュがどうしてもできなくなるのだ。
自己イメージが低いと失敗したらどうしようとつい考え、それが踏み出す一歩を止めてしまいがちだ。何かをしようと思った時に、ネガティブな感情に襲われブレーキを踏んでしまい、結局最初の一歩をなかなか踏み出せずにチャンスを失ってしまうのである。
これを修正するためには、自分で自分を褒めて 努めて自己イメージを肯定的なものにすることが必要になる。
自己イメージを改善する方法
こうした低い自己イメージを改善する簡単な方法がある。
それは、毎朝、鏡の前に立って、
「私は素晴らしい人間だ」
と大声で言ってみるのだ。難しいことではない。ただそれだけでいい。
家族がいる場合には、小声でもかまわない。
簡単なことだが、これをやると、たいていの人が落ち着かない気分になったり、急に恐ろしくなったりする。それは、極めて普通の感情だ。
誰もが、傷ついた自己イメージに反対の言葉を口に出すことで、心地の悪い気分になる。しかし、これを何度も繰り返しているうちに、自分自身や人生一般に対しての感じ方が、徐々に変わっていくのに気が付くはずだ。
具体的には、毎日300回くらい唱えたり書いたりすることで、自己イメージを変えていくことが可能だ。「そんなに?」と、思うかもしれないが、潜在意識に刻まれてしまった傷ついた自己イメージの修復は、それほど大変なものなのである。
褒められても謙遜しない
そして、もう一つ。
誰かに褒められたら、素直に、
「ありがとう」
そう言うようにすることだ。
決して、相手の言葉をさえぎって
「大したことじゃないよ」
とか
「そんなことないよ」
などと、言ってはいけない。
日本人にとっては謙遜は美徳であっても、自己イメージにとっては悪徳である。他人からの賞賛の言葉は、最も早く自己イメージを修復してくれるものである。あなたには、褒められる資格があるし、愛され幸せになる資格があるのだ。
自信をもって、
「ありがとう」
そう受け入れることだ。これを繰り返していくことで、あなたの自己イメージは徐々に修復され、人生が変わっていることに気づくだろう。