未来を考えすぎないで今を生きる習慣

先のことを思うのは賢明に
見えるがそれは幻にすぎない
考えているようでいて実は
不安が生んだ思考の迷路だ
今なすべきことをなさずして
未来を案じても意味はない
人はどうしても未来に心を
奪われ考えを巡らせてしまう
そのために今を失い集中も
時間も流れ去ってしまう
先のことは先のこととして
今を全うする者こそが成す
今を大切にすることが成功の秘訣
私たちはつい、未来のことをあれこれ考えてしまう。
あの予定はどうなるのか、この夢はいつ叶うのか、そんな想像で頭がいっぱいになる。
しかし、そこで動いているのは希望よりも多くの場合不安だ。
考えているつもりでいて、実は同じことをぐるぐる繰り返す堂々巡りになってしまう。
その結果どうなるか。
集中できずに時間が足りなくなり、結局
「何も進んでいない」
というオチになる。
未来のことを先取りして悩んでも、今の現実は一歩も変わらない。
だからこそ意識したいのは、
「先のことは先のこと」
という割り切りだ。
未来は突然やってくるものではなく、今の続きでしかない。
ならば、私たちにできる最善はシンプルだ。
目の前のことをひとつずつ片づけていくこと。
皿洗いでも仕事のタスクでも同じ。
先送りせずに
「はい、これ完了」
と終わらせていくと、不思議なほど気持ちが軽くなり、未来への不安も小さくなっていく。
ここで大切なのは
「やるべきこと」
と
「考えるべきこと」
をごちゃ混ぜにしないことだ。
例えば、
「旅行の予定が心配」
と思ったとき、未来の心配を繰り返すのではなく、
「今日の準備リストを1つ進める」
と切り替える。
すると不安はぐっと減り、行動の方にエネルギーが回る。
行動こそが不安を消す最良の薬なのだ。
夢を実現したいなら、今日やるべき小さなことを確実に積み上げること。
未来の大きな目標に向かって走っていく道は、実は目の前の
「小さな一歩」
でしかできていない。
未来を眺めてうっとりしているだけでは、いつまでも同じ場所に立ち尽くすことになる。
だから、先のことは心の棚にいったん置いておく。
未来は未来のタイミングでちゃんとやってくる。
その時に備えて、今をしっかり生きる。
そうすれば、未来は自然とこちらの味方になる。
不安を手放し、今に集中すること。これが、人生を軽やかに進める最大のコツだ。
「未来は、想像してつかむものではなく、今の一歩一歩が積み重なって姿を現すのだから、今日を大切に歩む人だけが、望む未来にたどり着く。」
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。