お金に振り回される人の特徴と抜け出す方法
▶ お金と循環
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お金に振り回される原因は、金額の不足だけではない。何のために稼ぎ、何に使い、何を残すのかが見えない時、人はお金の奴隷になりやすい。売上や利益は目的ではなく、人生と経営を支える道具である。まず必要額、使い道、止める支出を見直すことから始めたい。
お金は多いほど本当に安心なのか
お金は大きな川に似ている。目的も岸もないまま追えば流される。お金に振り回される人生から抜ける第一歩は、まず「何のために欲しいのか」を自分の言葉で持つことだ。
お金が多ければ安心できる。多くの人はそう考える。しかし、目的のないお金は、安心ではなく不安を増やすことがある。ここでは「いくらあってもいい」という思い込みを見直し、お金を欲しがる心の奥にある不安と、主人の座を数字に渡さない考え方を見ていく。
「あなたはお金はいくらあったら十分だろうか?」
「お金はいくらあっても困らないし、もらえるだけ欲しい。」
「できるだけ大金持ちになりたい。」
お金の奴隷になってしまう仕組み
お金の奴隷になる時、人は財布の中ではなく頭の中で負けている。売上目標、利益、貯金額という数字が主人になると、稼いでも安心できない経営が始まる。
お金に振り回される原因は、意志の弱さではない。目的のない売上目標、使い道のない利益、安心につながらない貯金が、人を数字に従わせる。ここでは、お金は交換する力であり、目的があって初めて必要額が決まるという仕組みを見ていく。
会社の大小を問わず、ほとんどの会社は、来期の目標を立てている。売上を何%増やして、利益をどれくらい増やすと計画をする。しかし、何を目的としてその計画を作ったのだろうか。利益を増やす目的とは何だろうか。ただ、利益という数字を増やすことが目的になっていないだろうか。
例えば、1億円を稼ぐという目標を決めるのはいい。しかし問題は、その金額を稼いで何をするのかだ。何のために稼ぐのかが明確に決まっていなければ、ただ金額に動かされているだけなのだ。
【卦象ミニコラム】
限度を決めてお金を生かす
卦象:水沢節(すいたくせつ)|限度を決める
変化|増やす前に使い道を定める
いまは、お金をさらに増やす前に、どこまで必要かを測る局面である。限度がないまま走ると、売上も利益も終わりのない競争になり、お金に振り回される。水沢節は、制限を我慢ではなく秩序として見る型だ。器に合わせて水を注ぐように、必要額と使い道を先に見る。今日の扱い方は、増やす前に境目を引く向きが合う。
人生と経営にお金を従わせる方法
お金との付き合い方は、船の舵取りに似ている。風だけを見ても港には着かない。稼ぐ目的、守る額、活かす額を決めた時、お金は人生と経営を支える力になる。
お金の主人に戻るには、何のために稼ぐのかを決めることから始まる。必要額、守る額、活かす額、残す額を分ければ、お金の使い方は見えやすくなる。ここでは、売上や利益を人生、顧客、資産につなげる実践の形を見ていく。
読者からのよくある質問とその答え
Q. お金に振り回される時は何から見直せばいいですか?
A. お金に振り回される時は、まず目的が見えなくなっている。金額だけを見ると、不安が先に動き、判断も急ぎやすい。何を守るためのお金かを紙に書き出すと、呼吸が深くなり、今日見るべき数字と行動がはっきりする。まず一度、財布ではなく目的を見ることだ。
Q. お金の奴隷にならないために大切なことは何ですか?
A. お金の奴隷とは、金額を増やすことだけが目的になった状態である。お金は本来、人生と仕事を支える道具だ。まず必要額と使い道を決めると、数字に急かされず、主人の立場で判断しやすくなる。焦る時ほど、使う先と守るものを一度見る。それで気が戻るものだ。
Q. 売上目標を立てる前に考えるべきことは何ですか?
A. 売上目標の前に、お金を稼ぐ目的を決めることが先である。目的がない数字は、自分を急かし、仕事の選び方まで狭める。誰を喜ばせ何を残すのかを決めると、経営の気が戻り、売上の意味も変わる。次の目標は、目的と一緒に置いて考える。それで迷いが減るものだ。
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【金運をよくする行動】:お金の境目を決める
1. 必要額を書き出す
生活費、固定費、税金の備えを分けて、毎月いくらあれば保てるかを見る。足りない額ではなく、まず必要な額を数字で見ると、お金の不安が扱いやすくなる。
2. 使い道に名前を付ける
今あるお金を、生活、事業継続、税金、投資、資産の役割に分ける。名前のないお金は流れやすいので、入金された時点でどこへ置くかを決めておく。
3. 断る支出を決める
焦りから出そうとしている広告費、付き合いの会費、合わない仕事のための費用を見直す。売上を増やす前に、目的のない支出を止めると、お金を主人の席から下ろせる。
『お金は追うほど主人になる。目的を決め、使い道を定め、残す役割を持たせた時、お金は人生と経営を支える働き手に戻る。売上も利益も、あなたの生き方に従ってこそ力を持つ。あなたはお金の奴隷ではなく、主人である。』
(内田 游雲)
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内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-経営とお金が巡る仕組みの研究所-」は、氣の経営と運をテーマにしている。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。























