
常識や社会通念を疑え
誰かが(その誰かが、たとえ大勢であっても)何かをできないと考えているからといって、それが本当だとは限りません。私たちが事実だと信じている事の多くが、じつは真実ではないのです。自分の思い込みと事実を混同しないようにしてください。
真実はどこにあるのか
たとえば、過去には、地球は平らだと考えられていた時代がありました。コロンブスという青年が現れるまで、それは広く信じられていました。
さらに昔は、太陽が地球を回っていると誰もが信じていました。
ガリレオは、
「それでも地球は回っている」
と言い続けました。
パスツール以前は、細菌やバクテリアなど存在しないと考えられていました。ただ、それが人間の目に見えないからという理由だけでです。私たちのこの世界では、真実が正確に認識されていないことが多いのです。
社会通念や常識が真実を隠す
特に、注意すべきことは、常識や社会通念に囚われていると、多くの人が信じていることが、自分にとってあたかも真実になってしまうことです。
かつて、ライト兄弟は、狂人だと思われていました。人が飛べるわけがないと信じられていたからです。今では、飛行機が飛ぶことは、だれも疑う人はいません。こういったことは、枚挙にいとまがありません。

常識や社会通念に、真実が覆い隠されていることが多々あるのです。そして、私たちは、その常識や社会通念を信じ込んで、真実を見ることができなくなっています。常識的にできないと信じていては、馬車の代わりに自動車が登場することもあり得ないのです。
常識や社会通念が判断を誤らせる
「そんなことが、自分の人生や成功とどう関係するのか」
そう思うかもしれませんが、大きな関係があるものです。
自分がどこまで努力するか、どんなことを達成できるかは、自分が何を信じているかが直接関係しています。
ナポレオン・ヒルの言葉に
「自信と確信があれば達成できる」
というものがあります。
自信や確信があれば、努力を続けられ、結果につながっていきます。しかし、この確信が、真実でなかったら努力を続けることができなくなります。
私たちが物事を判断する材料として常識や社会通念を使うことがほとんどです。しかし、この常識や社会通念がそもそも事実と違うことが多いのです。むしろ、事実と違うことのほうが多いといっていいでしょう。
だから、多くの人が物事の判断を誤るし、上手くいかないことが出てくるのです。その結果、途中でできないと思い込み努力を止めてしまったりします。だからこそ、思い込みと事実を混同しないように注意するべきなのです。
最初に、判断の基準となっている常識や社会通念といった思い込みを見直してみてください。それが、あなたの枷になっている場合が、多々あるのですから。