人間関係の悩みは相手ではなく自分の思考がつくり出している

悩みの大部分を占めるのが
人間関係だといわれる
しかし、よく考えてみれば
この人間関係の良し悪しは
自分にとって都合が
良いか悪いかだけなのだ
つまり人間関係の良し悪しは
自然と決まるのではなく
自分の都合で自分自身が
決めているということだ
自分で決めた人間関係で
悩むのが人間の愚かさである
自分を苦しめるのは心の反応
人間関係に悩むとき、多くの人は
「相手が悪い」
「あの人のせいで苦しい」
と思いがちだ。
けれど実は、その苦しさは相手がつくったものではなく、自分の中の“思考のクセ”が生み出していることがほとんどだ。
たとえば、ある人の言動が
「冷たい」
と感じたとしても、それは自分にとって都合が悪かったからそう思っただけかもしれない。
別の人なら
「そういう考えもあるよね」
と軽く流せたかもしれないのに、自分だけが真剣に受け取り、心を痛めていることはないだろうか。
つまり
「人間関係が良い」
「人間関係が悪い」
と感じるその判断は、相手の人格や行動ではなく、自分の受け止め方で決まっている。
そう考えると、人間関係の悩みとは、自分の思い込みや感情の反応がつくりだした“自作自演のストレス”でもある。
「悩みを手放す方法」
があるとすれば、それはまず、自分の中の“決めつけ”をゆるめることだろう。
「あの人は嫌な人だ」
と断定するより、
「ああいう人もいるよね」
と思えたとき、感情のトゲがふっと抜ける。
50代からの人生は、無理に人間関係を修復する必要はない。
そもそも、自分を苦しめるような関係に執着しなくてもいい。
大切なのは、自分の心が軽やかでいられること。
そのために、自分で勝手に作った
「悩みのフィルター」
を一枚ずつはがしていくことだ。
関係を変える前に、まずは自分の見方を変えてみよう。
人間関係は、それだけでずいぶんと楽になる。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。