やめたいのにやめられない日々から抜け出す50代の選択

物事を始めることよりも
止めることの方が
大変なことがよくある
真面目な人ほど
人生に前向きな人ほど
途中で止めることが
できないものだ
ズルズルと続けてしまうと
かえって状況が
悪化していく場合も多い
止める勇気を持つことは
とても大切なことである
やめる勇気が次の運を連れてくる
「続けることは美徳」
そう教わってきた世代にとって、途中で止める決断はとても重たい。
ましてや、それが自分で決めたことならなおさらだ。
真面目な人ほど
「一度決めたのだから」
と言い聞かせ、多少の無理や違和感を飲み込んでしまう。
でも、その“決めたから”が、自分を縛るロープになっていることに気づいていない。
そもそも人は、
「やめる」
ことに罪悪感を感じやすい。
逃げたように見えるのではないか。
失敗と捉えられるのではないか。
そんな気持ちが足を止める。
でも、続けているから偉いというのは、実は幻想だ。
続けることが状況を悪くしているなら、それは勇気ではなく執着である。
特に50代からの人生は、
「何を始めるか」
よりも
「何を手放すか」
が鍵になる。
経験があるからこそ見える“無駄な努力”もある。
誰かの期待や過去の成功体験にしがみついていても、自分の心が置き去りでは意味がない。
途中で止めるというのは、潔い選択だ。惰性で続けるよりも、思い切って手を離すほうがエネルギーがいる。でもその勇気は、必ず次の流れを呼び込む。やめたあとにぽっかり空いた時間や心のスペースに、新しい出会いやチャンスが舞い込んでくるものだ。
「なんとなくやっていること」
を一度見直してみよう。
続けることで何を得ていて、何を失っているのか。
手放してみたら、実は大したことではなかったと気づくかもしれない。
そして、その一歩が、もっと自分らしい選択につながっていく。
やめることは、終わりではない。
次へ進むための“はじまり”だ。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。