一つ一つの行動に新しい工夫を凝らす

質量転換の本質

質量転換という言葉がある。「量の積み重ねがあってこそ、ある時に、質的な変化を引きおこす」そういう意味になる。いわゆる“数稽古”というものだ。ただ、闇雲に同じことを数やったとしても、そこに進歩はない。一つ一つの行動に新しい工夫を凝らして初めて、進歩が生まれてくるのだ。「量」だけ求めてもダメ、「質」だけ求めてもダメ、「質」「量」の両方を求めてこその質量転換なのである。(内田游雲)

プロフィール:内田游雲(うちだ ゆううん) ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「洩天機-運の研究」は運をテーマにしている。他にも宇宙の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

量の積み重ねがあって質的な変化をおこす

質量転換という言葉がある。

「量の積み重ねがあってこそ、ある時に、質的な変化を引きおこす」

そういう意味になる。
いわゆる“数稽古”というものだ。

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では、ただ闇雲に数やればいいかというと、そういうものではない。「量が質に転換される」ことは確かだが、何も考えずに、「数打ちゃ当たる」でやっつけでやるのでは、意味がないのだ。

最初から「量」だけを求めるのではなく、「質」を求めて数やることが必要である。

失敗するつもりはさらさらない。しかし、やってみた結果、失敗してしまい、またゼロからやり直してみる。こうした姿勢が重要だ。

「質」を求めて没頭し「量」をこなす

トライ&エラーすることで、初めては躓くかもしれないが、工夫を凝らすうちに、結果的に「質」を成し遂げ、おのずと「量」もできてくる。これが、理想的な形だ。

バルザック、トルストイ、星新一、ピカソ、モーツァルト、ベートーヴェンなど、膨大な数の作品を遺した偉大な作家や芸術家、そして、音楽家達は、最初から「駄作」を作ろうと思ってはいなかった。

「前作よりもっと良いものを」
「もっと素晴らしい作品を」

そう、「質」を求めて制作に没頭するうちに、いつのまにか「量」もこなしていたというのが、おおよその経緯だろう。人生でも、やはり「質」が大事なのだ。

ただ、闇雲に同じことを数やったとしても、そこに進歩はない。一つ一つの行動に新しい工夫を凝らして初めて、進歩が生まれてくるのだ。「量」だけ求めてもダメ、「質」だけ求めてもダメ、「質」「量」の両方を求めてこその質量転換なのである。

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