どん底から這い上がる人が人生を立て直す方法

よくどん底まで落ちた人が
這い上がって成功するという
話を聞くことがある
では、なぜどん底を経験すると
成功できるのか
それは、自分を変える
ことができるからだ
人間は、現状を変えたり
環境を変えたりすることに
驚くほど恐怖を覚える
だから、なかなか行動に
移すことができない
これがどん底まで追い込まれたら
もうやるしかない
そうしないと死んでしまう
人間の底力は大きい
しかし、それは追い込まれて
はじめて出せるものだ
だから、どん底を経験して
這い上がってきた人は
成功しやすいのだ
今、どん底にいる人は
大きなチャンスが
目の前にあると思うことだ
這い上がった人だけが見える景色
どん底から這い上がる経験は、人生の流れを変える
「再起動ボタン」
である。
人はなぜ、いったん落ちないと変われないのだろう。
上手くいっているときほど、自分を省みるチャンスは少ない。
毎日が同じように流れていくと、
「このままでいいか」
と、ぬるま湯のような安心感にひたってしまう。
でも、人生はそんなに甘くない。ある日、足元がガクンと崩れ落ちることがある。
仕事、家族、人間関係・・・。
どこかひとつ歯車が狂うと、ドミノ倒しのように次々と崩れていく。
気がつけば、「まさか私がこんな目に・・・」という場所に立っている。
それが、どん底だ。
どん底に落ちると、何より先にプライドが傷つく。
そして次に、未来への希望がごっそり抜け落ちる。
布団の中から出られず、スマホすら見る気が起きない日々が続く。
でも、不思議なことに、そんな底の底でしか見えないものがある。
たとえば、
「自分はこのままで終わりたくない」
という心の奥底の声。
たとえば、
「誰にも迷惑かけずに死ねたら楽かも」
と思いながらも、なんだかんだで朝はちゃんと目覚めてしまう生命力。
実はそこに、人生を立て直す方法のヒントがある。
何も一気に立ち上がらなくてもいい。
昨日より1ミリだけ気分がマシなら、それは立派な前進だ。
お茶を淹れてみた。
髪をとかしてみた。
外に出てみた。
そんな些細な
「動き」
が、失敗から立ち直る力になる。
そう、人は自分で思っているよりずっとしぶとくできているのだ。
そして不思議なことに、這い上がってきた人は強い。
もう何があっても怖くない。
「自分を変える方法」
は本やセミナーに書かれていない。
泥だらけで転がった先にしか落ちていない。
栄光とは、ピカピカに磨かれた道を歩く人に与えられるものではない。
泥だらけで這い上がった人にだけ、こっそり手渡されるごほうびのようなものだ。
今がつらくてたまらないなら、それは人生が静かに次のステージを準備している合図かもしれない。
いや、必ずそうである。
焦らず、腐らず、ちゃっかり上を向いて歩いていけばいい。
心にチラッと光が差し込むその日まで。ゆっくりでいい。
立ち直る道のりは、たいてい寄り道にこそお宝がある。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。