一発逆転はないと知ることが50代からの人生を立て直す第一歩になる

人生は落ちるときは
坂道を転がるように
あっという間に転げ落ちていく
止めようとしても止まらない
まさにアッという間だ
だから人生は
注意深く進むことだ
もし運悪く落ちてしまったら
這い上がるには時間がかかる
だから覚悟して
一歩一歩上を向いて
ゆっくり歩き続けるしかない
焦るとかえって深みにはまる
ゆっくりでも歩み続ければ
必ず這い上がることができる
歩き続ければちゃんと戻れる
人生が大きく傾くとき、それは予告なしにやってくる。
まるで、坂道を転がり落ちるように、一気にすべてが崩れ始める。
健康の不調、人間関係のもつれ、仕事の失敗、経営の危機。
そんなとき、多くの人が最初に抱くのは
「この状況をなんとか早く元に戻さなきゃ」
という焦りだ。
でも、ここで立ち止まって考えてほしい。
落ちるときはたしかに一瞬だ。
けれど、そこから立て直すには、時間がかかる。
それも、日単位ではなく、年単位で。
そう聞くと、気が遠くなるかもしれない。
でも、だからこそ、焦らないことが最大の近道になる。
焦れば焦るほど、判断を誤る。
無理な借金、場当たり的な集客、信頼できない相手に頼る・・・。
そんな悪手を引いてしまい、ますます泥沼にはまることになる。
焦りは、冷静さの敵であり、運をさらに遠ざける存在でもある。
一方、冷静な人は
「いまは耐える時期」
と腹をくくる。
そして、地味でも小さくても、着実に前に進もうとする。
今日やるべきことだけに集中して、一歩ずつ。
まるで、真っ暗なトンネルの中を、手探りで進んでいくような日々だ。
それは決してカッコよくもなければ、誰かに褒められるようなことでもない。
でも、その小さな一歩は、確実に人生の地盤をつくり直してくれる。
そしてある日、ふと振り返ると、
「いつの間にか、だいぶ上まで来てたな」
と思える日がくる。
50代からの人生には、若い頃とは違う時間感覚と回復スピードが必要だ。
無理は続かない。
だからこそ、
「焦らない勇気」
を持つこと。
這い上がる道の途中に、きっと新しい自分がいる。
一発逆転の人生なんてない。
でも、地道に積み重ねた先には、逆転よりも深い意味のある再生が待っている。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。
瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。