運の法則

運には「流れ」と「法則」がある。 見えないチカラのようでいて、実はかなりロジカルだ。引き寄せ、波動、因果の連鎖…すべての現象には意味としくみがある。偶然に見える必然を知りたい人に向けて、運の成り立ちと仕組みを読み解いていく。

仕事運と収入の関係|会社の運が収入を左右する理由

仕事運と収入の関係を見直し会社の流れを整える落ち着いた仕事場
収入は、自分の努力や金運だけで決まるものではない。仕事運と収入は、会社の運気、社長の運、職場の空気、関わる人の流れに大きく影響される。だからこそ、報われない時ほど自分を責めず、どの流れの中で働いているかを見る必要がある。運が巡る場所へ働き方を整えた時、お金の流れも静かに変わり始める。

仕事運と収入が伸びない時、原因を自分の努力不足だけで見てはいけない。収入は、会社の運気、社長の判断、職場の空気、関わる人の影響を受けて動く。まず自分の運と周囲の流れを分けて見て、人との距離、お金の詰まり、働く場所を整えることが大切である。今日できる一歩は、収入に影響している相手と仕事を書き出すことだ。

収入は自分の運だけで決まらない

どれほど強く櫂をこいでも、乗っている船の流れが逆なら、仕事運と収入は思うように巡らない。

仕事運と収入は、自分の努力や金運だけで決まるものではない。会社の運気、社長の判断、職場の空気、景気の流れが重なって収入は動く。ここでは、報われない理由を自分だけに向けず、どの流れの中で働いているかを見る視点を整える。

世の中には、確かに、
「運がいい」とか「運が悪い」とか
こういうものがある。
これは、個人にもあるし、家族にもあるし、会社にもある。
仕事運と収入とは、本人の努力だけでなく、所属する会社、社長、職場の空気、人間関係によって動く仕事とお金の流れである。
ここを間違えると、収入が増えない理由を、すべて自分の努力不足にしてしまう。もっと頑張らなければいけない。もっと勉強しなければいけない。もっと我慢しなければいけない。そう考えて、自分ばかりを追い込んでしまう。
もちろん、努力は必要だ。仕事の質を上げることも、知識を増やすことも、人との信頼を積み重ねることも大切である。ただ、仕事運と収入は自分の力だけで決まるものではない。会社に属して働いているなら、収入の大きな部分は会社の売上、社長の判断、職場の流れ、景気、業界の状態に左右される。
言い換えれば、サラリーマンは自分の金運が良くても、収入が増えることはない。
もちろん副業をやっていれば別だし、宝くじに当たるかもしれないが、それは、個人の金運の範疇になる。
しかし、中心となる労働収入は、金運が良くても上がらない。
反対に金運が悪くても下がらない。
それを決めているのは、あなたの運ではないからだ。
ここは、少し冷静に見たほうがいい。自分の金運が良い時でも、勤め先の業績が悪ければ昇給は難しい。社長が投資のタイミングを間違えれば、利益は残りにくくなる。幹部が現場を見ずに判断すれば、社員の努力が空回りすることもある。顧客層が合わなくなれば、売上は伸びにくくなる。
経営者にとっても同じである。社員の成果が出ない時に、やる気がない、能力が足りないとだけ見てしまうと、会社の流れを見落とす。職場の空気が重い。お金の話をすると不安ばかり出る。新しい提案が通らない。良い顧客が離れていく。こうしたことが重なる時、社員個人だけの問題ではなく、会社の運気そのものが下がっている可能性がある。
収入が上がらない時ほど、自分を責める前に、どの流れの中で働いているのかを見る必要がある。自分の努力が足りないのか。会社の判断が鈍っているのか。職場の人間関係が詰まっているのか。社長の運が下降しているのか。ここを分けて見るだけで、心はずいぶん整う。
「私が悪いのだ」と全部を抱え込む必要はない。収入が増えないことは、あなたの価値が低いという意味ではない。自分の仕事運が弱いと決めつける必要もない。収入は、自分の運と周囲の運が重なった場所で動いている。
だから、まず見るべきなのは根性ではない。今いる場所のお金の巡りである。どれだけ丁寧に働いても、会社全体の資金繰りが重ければ、収入は増えにくい。どれだけ能力があっても、評価する側の判断がずれていれば、力は届きにくい。
ここを理解すると、仕事運と収入の見方が変わる。努力をやめるのではない。努力する場所を見るのである。力を出す前に、自分の運が届く場所かどうかを確かめることが大切になる。
頑張っても報われない時に職場の流れを見直す静かな経営者の姿
例えばあなたがサラリーマンだったとする。
あなたの金運が最高の状態にあっても会社の運気が下がっていれば、あなたの収入は増えていかない。それどころか収入は下がっていく。
日本の景気がどん底だったとすると、やはり、業績が上がらず収入が下がるかもしれない。
もちろん個人の金運がいいと、小銭を拾ったり机の奥からお金を発見したりするかもしれないが、その程度でしかないのだ。
この部分は、とても現実的である。個人の金運が良い時には、小さなお金が入ることはある。思わぬ返金がある。忘れていたポイントが使える。知人から食事をごちそうになる。こうしたことは、個人の金運の範囲で起きる。
ただ、毎月の給料、役員報酬、事業収入、会社の利益は、もっと大きな流れの中で決まる。そこには、会社の運気、社長の運、職場の運気、業界の状態、顧客との関係がある。だから、自分の金運と会社の運気を混同してはいけない
もし、社長の運が最悪だったとすれば、あなたがいくら頑張っても会社が倒産するかもしれない。
あなたが乗っている船の舵を握っているのは、あなたではないのだ。
こうした運についての基本的な考え方をまず理解することである。
これは、会社員だけの話ではない。経営者も、自分一人の努力だけで会社を動かしているわけではない。幹部の状態、社員の気持ち、顧客の質、取引先の姿勢、家族の空気まで、判断に影響する。朝から社員の不満を聞き、昼に資金繰りの心配をし、夕方に取引先から無理な値下げを求められれば、判断は重くなる。そこに睡眠不足が重なれば、良い判断はさらに出にくくなる。
収入が増えない時、多くの人は「もっと頑張る」という方向に進む。もちろん、それで解決する場合もある。自分の技術が足りない。発信が足りない。営業量が足りない。そうした場合は、改善すれば流れが変わる。
ただ、いくら改善しても動かない時がある。提案しても通らない。成果を出しても評価されない。会社の業績が上がらない。良い人から辞めていく。お金の話になると空気が暗くなる。こういう時は、努力の量よりも環境の流れを見る必要がある。
収入が増えない時に見るべきなのは、「自分に何が足りないか」だけではない。本当に見るべきなのは、「自分の運が巡る場所にいるかどうか」である。
氣の経営で考えるなら、まず天機を見る。今の流れは上がっているのか、下がっているのか、止まっているのかを見る。次に地理を整える。お金が巡る仕組み、人の配置、関わる顧客、仕事の受け方を見直す。そして人知を軽くする。全部を自分のせいにして判断を重くしない。
職場の運気が悪い時に、自分だけが明るく頑張ろうとしても、限界がある。毎日愚痴を聞く。上司の顔色を見る。売上が悪い空気を浴び続ける。こうした環境に長くいると、自分の判断まで鈍ってくる。これは気合いの問題ではない。人は、いる場所の影響を受ける。
経営者の場合も同じである。会社の金回りが悪い時に、社員を責めるだけでは流れは変わらない。まず、自分の判断が濁っていないかを見る。近くに置いている人が会社の空気を重くしていないかを見る。採用や配置が合っているかを見る。利益が残らない仕事を続けていないかを見る。お金が巡る仕組みを整えることが必要になる。
仕事運と収入を整える第一歩は、根性を増やすことではない。自分の運と、会社の運気を分けて見ることである。そこが分かると、むやみに自分を責めなくなる。そして、どこを整えれば収入の流れが変わるのかが見え始める。

会社の運は人の運の集合で決まる

会社の運気とは、そこにいる人の運が集まってできる大きな川であり、社長の運はその流れを決める源流である。

会社の運気は、そこに集まる人の運や判断、金銭感覚、信頼関係が重なって生まれる。特に社長や役員の運は、会社全体の金回りに大きく影響する。ここでは、会社の運気がどこから生まれ、なぜ仕事運と収入に波及するのかを深く見ていく。

金運がいい人が全員そろった会社は、やはり金回りが良くなる。反対に金運が悪い人ばかりがそろった会社は、資金繰りが悪化していく。基本は個人の運気にあるのだが、それが集合体になるとその集合体全体の運気となっていく。会社の運気というのは、個人の運の集合体なのである。
会社の運気を見る時は、まずここを押さえる必要がある。会社は、社名や商品や制度だけで動いているわけではない。そこにいる人の状態、判断、金銭感覚、信頼関係、普段の言葉づかいが、毎日の仕事に影響している。
会社の運気とは、そこに集まる人の運、判断、金銭感覚、信頼関係が重なって生まれる場の流れである。
基本は個人の運気にあるのだが、それが集合体になるとその集合体全体の運気となっていく。
例えば金運がいい人が全員そろった会社は、やはり金回りが良くなる。
反対に金運が悪い人ばかりがそろった会社は、資金繰りが悪化していく。
会社の運気というのは、個人の運の集合体なのである。
これは、経営者にとってかなり大事な見方である。会社の資金繰りが悪い時、原因を売上だけに求めると見落とすものがある。営業が弱い。広告が足りない。価格が低い。もちろん、そういう問題もある。ただ、それだけではなく、会社にいる人の運が金回りに影響している場合がある。
たとえば、いつも支払いに追われる人が経理の近くにいる。契約前に不安ばかり口にする人が営業の中心にいる。小さな損を極端に怖がる人が投資判断に関わっている。こうした状態が続くと、お金の流れは重くなる。
反対に、金運がいい人は、お金の扱い方が軽い。無駄遣いをするという意味ではない。払うべきものはきちんと払い、必要なところには使い、約束を守り、相手の利益も見ている。こういう人がいる会社では、入金、紹介、契約、支払いの流れが整いやすい。
会社の金回りは、請求書と通帳だけで決まるものではない。人の判断が入る。人の不安が入る。人の信頼が入る。だから、採用や配置は会社の運気を作る行為でもある。
能力が高い人を入れれば、それだけで会社が良くなるとは限らない。仕事はできても、周囲を疑わせる人がいる。数字は作れても、社内に不満を広げる人がいる。知識はあっても、資金の判断を重くする人がいる。こうした人を中心に置くと、職場の運気は下がりやすい。
経営者が見るべきなのは、能力だけではない。その人が入ることで、仕事が前に進むか。お金の話が整うか。周囲の判断が軽くなるか。顧客との関係が良くなるか。ここまで見る必要がある。
仕事運と収入を考える時も同じである。社員の収入は、本人の働きだけでなく、会社の運気に左右される。会社の運気が良ければ、仕事が噛み合い、利益が残り、収入にも反映されやすい。会社の運気が悪ければ、頑張っても資金繰りで詰まり、成果が給与や報酬に届きにくくなる。
だから経営者は、売上だけを見るのではなく、人とお金の流れが整っているかを見たほうがいい。そこを見直すだけで、会社の運気は変わり始める。



もちろん、全員の運気が均等に影響するわけではない。
やはり、会社では社長(経営者)の運が一番大きな影響を会社に与える。
会社での役職が高くなればなるほど、会社の運に与える影響が大きくなるのだ。
つまり、会社の業績は社長経営者や役員の人の運に最も影響され、一般社員はその運の波に翻弄されるということだ。
会社では、影響力の大きい人ほど、運の波及範囲も広くなる。社長の判断が冴えていれば、資金の使い方、採用、投資、撤退、商品づくりの方向が整いやすい。反対に、社長の判断が鈍ると、会社全体の仕事運と収入の流れが重くなる。
ここでいう社長の運は、単に偶然に恵まれるという話ではない。人を見る目があるか。お金を使う時期を間違えないか。撤退すべき仕事を抱え続けていないか。信用できない相手に大きな判断を任せていないか。不安で急ぎすぎていないか。こうしたことが、会社の業績に直接影響する。
会社の運気を整えたいなら、まず経営者自身の状態を見る必要がある。睡眠不足で判断していないか。焦りで値下げしていないか。怒りで人を動かそうとしていないか。見栄で不要な支出をしていないか。社長の気が乱れると会社のお金も乱れやすい
運気というのは、根本的な事を言えば
上昇しているのか?
下降しているのか?
または、平衡状態なのか?
この3つである。
運気が上昇しているときは、物事がだんだんうまくいくようになる。
運気が下降しているときは、だんだんうまくいかなくなる。
平衡状態のときは、何をやっても結果が出ず変化が起きない。
この三つは、会社経営にもそのまま出る。上昇している時は、紹介が増える。良い人材と出会う。入金がそろう。小さな改善が売上につながる。下降している時は、同じ営業をしても反応が鈍る。支払いが重なる。小さなミスが大きな問題になる。平衡状態の時は、忙しいのに数字が変わらない。動いているのに、手応えが出ない。
そして、この3つの状態が振り子のように行き来していく。
上昇すると平衡し、下降を始める。
下降すると平衡し、上昇を始める。
運気というのは、この繰り返しなのだ。
ここを知っていると、下降している時に無理な勝負をしなくなる。売上が重い時に大きな借入をして一気に拡大する。反応が悪い時に広告費だけを増やす。社内が疲れている時に新規事業をいくつも始める。こうした判断は、さらに流れを重くすることがある。
下降期は、何もできない時期ではない。次に上昇へ向かうために、仕組みを整える時期である。固定費を見直す。利益が残らない仕事を減らす。顧客との関係を整える。幹部との対話を増やす。資金繰りを早めに確認する。動き方を変えることで下り坂の傷を浅くできる
平衡状態の時も大切である。何をやっても変化が出ない時は、焦って手を広げるより、社内の詰まりを見たほうがいい。報告の流れは止まっていないか。お金の流れは見えているか。社員が言いたいことを飲み込んでいないか。顧客の不満を放置していないか。こうした小さな詰まりを外すと、次の上昇に乗りやすくなる。
氣の経営でいえば、天機を読むとは、上昇、下降、平衡の兆しを見ることだ。地理を整えるとは、下降しても倒れない仕組みを作ることだ。人知を軽くするとは、焦りや不安で判断を濁らせないことだ。そして巡らすとは、人、仕事、お金の流れを止めないことである。
会社の運気を見ることは、誰かを責めることではない。どこから流れが生まれ、どこで詰まり、誰の影響が大きいのかを見ることだ。そこが分かれば、経営者は自分の気を整え、会社の仕組みを整え、仕事運と収入が巡る流れを作り直せる。

【卦象ミニコラム】
流れの源を整える
卦象:水風井(すいふうせい)|源を整える
変化|汲む前に場の詰まりを見る

いま置かれやすいのは、努力しているのに収入の水が汲み上がらない局面である。そこで起きやすいズレは、自分の力不足だけを疑い、井戸そのものの状態を見ないことだ。水風井は、井戸はそこにあり、水もあるが、汲み方や周囲の整え方が乱れると人に届かないと教える。仕事運と収入も同じで、増やす前に、どこで流れが濁り、誰の手前で止まっているかを見るところから始めるとよい。

運が巡る場所へと働き方を整える

収入を変えたいなら、自分を責める前に、運が沈む場所を離れ、仕事運が自然に巡る場所へ身の置き方を整えればいい。

収入の流れを変えるには、自分を責めるより先に、関わる人、働く場所、お金の流れを見直す必要がある。運が重くなる関係から距離を取り、自分の強みが活きる場所へ整える。ここでは、仕事運と収入が巡り始める具体的な動き方を示す。

あとは、誰の運気を中心に見るか?
これが、運について考えるときのコツとなる。
仕事運と収入を整える時、最初に見るべきことは「自分の収入が、誰の判断で決まっているか」である。会社員なら、給与は会社の業績、社長の判断、上司の評価、部署の成果に左右される。役員なら、会社全体の利益と経営判断の影響を強く受ける。経営者なら、自分の判断が、そのまま会社のお金の流れに出てくる。
自分の運が巡る場所とは、自分の判断、強み、信用、働き方が収入の流れにきちんと届く環境のことである。
ここを見ずに、ただ頑張るだけでは苦しくなる。自分の努力が収入に届いているのか。会社の運気に吸収されて消えているのか。社長や幹部の判断に止められているのか。取引先や顧客層が重くなっているのか。まず、影響の源を分けて見ることが大切である。
運を考えるときに、私たちは、他人の影響を大きく受けているということだ。
だから、運の悪い人と一緒にいると確実に運が悪くなっていく。
これは、相手を悪者にする話ではない。運が悪い人とは、不幸な人や困っている人のことではない。人の行動を止める人、愚痴だけで動かない人、何を見ても否定から入る人、相手の判断を濁らせる人、依存で周囲を重くする人である。
一緒にいると、なぜか疲れる。話した後に不安が増える。新しいことを始めようとすると、すぐに止められる。お金の話になると、恐れや疑いばかりが出てくる。こういう関係が続くと、仕事運は少しずつ鈍る。収入も伸びにくくなる。
経営者の場合は、近くに置く人の影響がさらに大きい。秘書、幹部、経理、営業責任者、外注先、顧問、長く付き合う顧客。こうした人たちは、会社の判断に近い場所にいる。近い場所にいる人の気が重いと、会社の運気にも影響する。
たとえば、経理の人がお金の話をするたびに不安を強める。営業責任者が顧客への不満ばかり話す。顧問が古い常識だけで判断を止める。外注先が約束を守らず、毎回こちらの時間を奪う。こうしたことは、通帳にはすぐ出ない。だが、職場の運気を静かに下げる要因になる。
だから、まず書き出すといい。自分の収入は誰の判断で決まっているか。会社の運気は上昇、下降、平衡のどれに近いか。社長や幹部の判断は冴えているか。職場の空気は軽いか重いか。お金の話をすると前向きになるか不安になるか。自分の強みは活かされているか。関わる人は、流れを良くしているか止めているか。
この確認をすると、見えなかったものが見えてくる。自分が悪いと思っていたことが、実は環境の影響だったと分かることもある。努力が足りないのではなく、努力が届かない場所で頑張っていたと気づくこともある。
大切なのは、すぐに誰かと縁を切ることではない。関わり方を整えることだ。会う頻度を減らす。相談する相手を変える。お金の話をする相手を選ぶ。判断を急がせる人の言葉を一晩置く。重い話を聞いた後は、信頼できる人と話して流れを戻す。
仕事運と収入を整えるには、自分の努力だけを見るのではなく、誰の運の影響下にいるのかを見る必要がある。ここが分かると、動き方はかなり変わる。
運が巡る場所を選び働き方を整える前向きで穏やかな経営判断
あなたの、交友関係を一度見直してみることだ。
もしかしたら、そこに、あなたの足を引っ張っている人が存在しているかもしれない。そうした人とは、なるべく遠ざかったほうが運気が良くなるし、物事がなぜかうまく運ぶようになる。こうした交友関係も一度見直してみることをお勧めする。
これは、友人だけの話ではない。仕事の場では、顧客、取引先、外注先、幹部、社員、相談相手も含まれる。誰と長く関わるかで、仕事運と収入の流れは変わる。
会った後に疲れる人とは、会う頻度を減らす。愚痴だけの集まりには長居しない。お金の不安を増やす人とは距離を置く。判断を急がせる人の言葉は、すぐに受け取らない。応援してくれる人との時間を増やす。改善が起きる場所に身を置く。資金繰りが重い取引先とは、条件を見直す。自分の強みが活きる顧客との関係を深める。
こうした行動は、派手ではない。だが、確実に流れを変える。人間関係は、毎日の判断に入ってくる。判断が変われば、仕事の選び方が変わる。仕事の選び方が変われば、お金の巡りも変わる。
運は、あくまでもその人個人にしか影響を与えない。
あとは、その人が周りにどういった影響力を持っているかで変わるのである。
社長だったら、会社やその従業員に、さらには取引先に影響を及ぼす。
しかし専業主婦だとしたら、その影響範囲は狭くなるのだ。
運というのは、ただ個人の心身に影響するだけだ。
あとは、その人の影響力がどこまで及ぶかなのである。
ここが大切である。自分の金運や仕事運を収入に反映させたいなら、自分の影響範囲を少しずつ広げる必要がある。会社にすべてを任せている状態では、自分の運が収入に届きにくい。副業、発信、専門性、商品づくり、顧客との直接の関係など、自分の判断でお金が巡る場所を持つことで、個人の運が収入に届きやすくなる
経営者なら、この考え方はさらに重要になる。社長自身の運は、会社に大きく影響する。だからこそ、自分の状態を整える時間を確保する必要がある。睡眠を削って判断しない。怒りで人を動かさない。焦りで安売りしない。お金の流れを毎週見る。幹部との対話を増やす。会社を重くする仕事を減らす。良い顧客との接点を増やす。
採用も同じである。能力だけで選ばない。その人が入ることで、場が整うか。お金の話が前向きになるか。周囲の判断が軽くなるか。顧客との関係が良くなるか。ここを見る。人を増やすことは、会社の運気を増やすことでもある。だから、近くに置く人を整えることが、仕事運と収入を整える土台になる。
運のいい場所を探すだけでは足りない。まず、自分が運を巡らせる側になる。場を整え、人を整え、お金の流れを整えた時、自分自身が会社の運気の源流になる。
悪い流れから距離を取る。良い流れの人と関わる。自分の影響範囲を広げる。仕事運と収入が巡る仕組みを整える。これを一つずつ行うことで、収入の流れは変わっていく。
氣の経営でいえば、天機を読むとは、今いる場の流れを見ること。地理を整えるとは、人とお金の配置を見直すこと。人知を軽くするとは、すべてを自分のせいにしないこと。巡らすとは、自分の運が活きる場所へ仕事と収入の流れを作ることである。
仕事運と収入を変えるには、気合いで押し切るのではなく、身を置く場所、人との距離、お金の流れを整えることから始まる。収入は、努力だけで増えるのではない。運が巡る場所に自分を置いた時に動き始める。



読者からのよくある質問とその答え

Q. 仕事運が良くても収入が増えないことはありますか?

A. ある。収入は本人の力だけでなく、会社や上司の判断、職場の流れにも左右されるからだ。まず自分を責めすぎず、今いる場所で仕事運と収入の流れがつながっているかを見る。評価が止まる理由を外側にも置くと、気持ちは整い、次の一手を選びやすくなる。今の場所を見る目が戻る。

Q. 会社の運気は社員の収入にも影響しますか?

A. 影響する。会社の運気が重くなると、個人が成果を出しても報酬まで届きにくいからだ。売上だけで判断せず、人の配置、職場の空気、お金の流れを見る。小さな詰まりを整えると、会社全体の巡りが少しずつ戻り、次の判断も軽くなりやすい。まず近くを見ることだ。

Q. 運が悪い人とは距離を置いた方がいいですか?

A. 必要な距離は取った方がいい。運が悪い人の影響は、愚痴や不安として判断を鈍らせるからだ。すぐに縁を切る必要はない。まず会う頻度を少し減らし、自分の気が戻る時間を作る。軽くなった心で関係を見直すと、仕事の流れも整いやすい。無理なく始めればいい。

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1.収入の決定者を見る
自分の収入が、誰の判断で動いているかを書き出す。社長、上司、顧客、取引先、家族など、影響している相手を見える形にすると、自分だけを責める流れが止まる。
2.近い人との距離を測る
最近話した後に気が重くなった相手を思い出す。関係を切るのではなく、会う頻度、相談する内容、お金の話をする相手を少し整えるだけで、判断の濁りが減る。
3.お金の詰まりを確認する
入金が遅れている仕事、利益が残らない仕事、気が進まない取引を書き出す。水風井のように、汲む前に井戸の周りを見る感覚で、お金が止まる場所を静かに確かめる。

『収入は、努力だけで増えるものではない。自分の運が届く場所に身を置き、人とお金の流れを整えた時、仕事運は静かに巡り始める。』

(内田 游雲)

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profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-経営とお金が巡る仕組みの研究所-」は、氣の経営と運をテーマにしている。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。

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