自分を愛せないままでは人を幸せにはできない

人のために自分が我慢しても誰も幸せになれない

聖書の一節に
「汝の隣人を愛せよ」
という有名な言葉がある

あまりに有名だから
知っている人も多いだろう

しかし、正しくは
「あなたの隣人を自分と同じように愛せよ」
となっている

ここで大事なのは
“自分と同じように”
という部分

ともすれば人は
自己犠牲に走ってしまう

特にこれは日本人の
特質といってもいい部分だ

自己犠牲という行為は
確かに美しいし
誰もが感動を覚える

しかし、自分が我慢していては
結局、だれもが幸福にはなれない

ただ我慢する人ではダメなのだ

まず、自分が幸福になり
そして、自分と同じように
他人を愛すること

ここが重要なのである

まず自分を賛美し愛すること

「隣人を愛しなさい」
という言葉はあまりにも有名だけれど、本当に大事なのはその前についている
「自分と同じように」
という部分。
つまり、自分を大切にするのと同じ熱量で相手を思いやりなさい、ということだ。
ここを取り違えると、とたんに
「自己犠牲モード」
に突入してしまう。
「私さえ我慢すれば・・・」
という思考は、一見美しく見えても、持続可能ではない。
だって、自分がくたびれてしまったら、笑顔も優しさも出てこなくなる。
結局、それで幸せになる人なんて誰もいない。

まずは自分のごきげんをとること。
好きな服を着る、よく寝る、美味しいものを食べる。
「私ってけっこういいじゃん」
と思える時間を増やす。
それがまわりの人へのやさしさの源になる。
自分を肯定することは、わがままでも自己中心的でもない。
それは、ちゃんと他人を大切にするための
「準備体操」
なのだ。

「他人を愛したいなら、まずは自分を好きになること」
これは甘やかしではなく、思いやりの順番を整えること。
まずは自分に“ありがとう”を言ってみよう。
それが、じわっと広がる幸せの第一歩だ。

だから今日くらい、自分に一番いい席をゆずってあげよう。
「あなたも大事、でも私もね」
って笑える自分から、すべては始まる。

【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲

profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。

profile:
瑞雪(ずいせつ)

書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。

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