人生がうまくいかない人の特徴とその脱出方法
自分の人生は自分自身が決めている。自分の人生に、どう向き合っているか。それが、そのまま、今の状態を生み出し、さらに、未来も創造しているのだ。何に対してもネガティブな態度や思考では、何事もうまくいかないし、ネガティブな思考に陥ってしまうとなかなか、前向きな行動が取れなくなってしまうものだ。そうなると本来持っていた可能性をも閉ざしてしまうことになる。(内田游雲)
成功できない人の特徴
あなたの人生は、物事に対して、どのような態度や思考で接するかで、たいてい決まってしまうことになる。
何に対してもネガティブな態度や思考では、何事もうまくいかないし、そういった思考では、まず成功できないだろう。人間は誰しもが、問題点や悪い部分にどうしても目がいきがちである。
しかし、こうしたネガティブな部分に焦点を合わせ囚われてしまい、ネガティブな思考に陥ってしまうとなかなか、前向きな行動が取れなくなってしまうものだ。そうなると本来持っていた可能性をも閉ざしてしまう。ネガティブな思考は、自分の本来もっている可能性までもスポイルしてしまうのだ。
もし、ネガティブに陥っていると感じたらなるべく早くに、ポジティブ思考に切り替えるように心がけることだ。成功できない人の特徴は、とにかくネガティブであるということなのである。
ポジティブかネガティブか
あなたは自分の人生がこれまで上手くいってきたと思っているだろうか。それとも、これまでの人生は、上手くいかなかったと思うだろうか。
人間の人生は、良いことも悪いことも、大体半分くらいづつあるものである。しかし、ある人は人生がまあまあ上手くいっていると感じ、ある人は全く上手くいっていないと感じている。
ところが、第三者が見るとどちらの境遇も、あまり差はなく同じような場合がほとんどだ。しかし、それをポジティブにとらえるかネガティブにとらえるかで、まったく違った見方になっていくのである。
こうした思考の傾向が、ポジティブ傾向なのかネガティブ傾向なのかは、現実の結果にも大きく影響を与えていくことになる。
私が教えている『気の経営塾』などでも、ポジティブ思考の人は結果が出やすいし、ネガティブ思考の人は結果が出にくいものである。これは、明確に分かれる。同じ内容を教え、同じ作業をやるにもかかわらず、ポジティブ思考の人は結果が出て、ネガティブ思考の人は結果が出ないのだ。
ネガティブ思考の人は、どうせ、いい結果などでないだろうとそう思いながら作業をする。ポジティブ思考の人は、必ずいい結果が出ると信じて作業をしている。そして、歴然とした結果として、それが成果として現れるのだ。
ネガティブ思考は悪化させる
そして、最も問題なのは、ネガティブ傾向の人は、人間はネガティブなほうが、高級だと思い込んでいる節がある。これは、ほとんど無意識的にそう思い、そして行動しているのだ。
結局、自分の人生は自分自身が決めている。自分の人生に、どう向き合っているか。それが、そのまま、今の状態を生み出し、さらに、未来も創造しているのだ。こうした、思考の傾向は、完全に癖になっている。だから、一時的に本やセミナーなどにでかけて、ポジティブになっても、すぐまたネガティブな状態に戻ってしまうことになる。
ネガティブな態度や思考が習慣化するその根っこには、自己憐憫(れんびん)が原因になっている場合が多い。
自己憐憫とは、いわゆる
「可哀そうな私」
ということだ。
ほとんどの人のネガティブな原因は、自分のことを可哀そうと思い、その原因が外部にあるという責任転嫁の末、その反抗としてネガティブな態度となる。
もし、自分の今の問題がネガティブな思考にあると思うのであれば、少しづつ時間をかけて、その癖を変えていくしか方法はないのである。
ネガティブ傾向を変える方法
それでは、ついついネガティブな態度や思考を取ってしまう人が、ポジティブな態度や思考に変えていくにはどうすればいいかというと、おそらく、その最短の道は、感謝の気持ちを持つことだ。
感謝しながら、自己憐憫に溺れることは不可能であり、ネガティブな態度は、感謝の気持ちを持つだけで、みじめな自分から、前向きな自分に一瞬にして変わることができるのである。
何に対して感謝をすればいいかというと、全ての人と物と出来事にだ。
まずは、周囲を見渡して、
「私は今の恵まれた環境に感謝しているだろうか?」
「私は周りの人に感謝しているだろうか?」
そう考えてみることだ。
そして、より多くを望むことばかり考えるのではなく、今ある環境に感謝して、自分を支えてくれる人に感謝の気持ちを伝えてみればいい。
こうすれば、自分の気持ちが落ち着き、家族や恋人や友達やお客にも喜ばれ、仕事も人間関係も精神状態もぐっと良くなっていく。
上手くいかないから脱出する
しかし、ほとんどの人は、この感謝することが、なかなかできない。
そこで、一つの方法として、「感謝の記録」を、毎朝つけてみることである。どうやるかというと、毎朝、自分の人生で感謝していることをリストにして並べて書き出すのだ。もちろん寝る前でもいい。
一番簡単な方法は、
「今日は何に感謝しよう?」
と自分に尋ねることである。
そして心に浮かんだことを、すべて書き出してみるのだ。
例えば、健康な体、混乱の無い心、愛のある家庭、満足できる仕事、快適な我が家、友人、ペットなどの、あなたの人生の大切な面を一つ一つ数え、感謝していることをリストにするのだ。こうして、毎朝、自分の人生の上手くいっている点をリストアップしていく。
これを朝起きて最初にやれば、スグに気分がよくなり、前向きな気持ちで一日を始めることができるようになる。夜寝る前にやれば、寝付きが良くなり、睡眠の質が上がり目覚めが良くなるだろう。そして、もし気分が落ち込むことがあったら、この感謝の記録を読み直してみればいい。それだけで、スグに前向きな気持ちになれるはずだ。
これを毎朝の習慣にすれば、人生の喜びの全てに感謝したくなっていく。天地総てのものに感謝できれば、あなたの人生は、成功できない憂鬱な人生からポジティブな人生に変わっていくことになる。