
あなたの顔には人柄だけではなく人生が刻まれている
人の感情はそのまま顔に表れるものだ。常日頃から不機嫌な人は不機嫌そうな顔になるし、いつも機嫌のいい人は機嫌のよさそうな顔をしている。顔には感情だけではなく、生きてきた人生がそのまま顔に表れている。これは、その人の人生経験が顔に刻まれていくからだ。苦労をしてきた人は、苦労をしてきた顔になる。豊かな生活を続けてきた人は、やはり、豊かそうな顔をしているものだ。(内田游雲)
profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
顔はその人間の履歴書である
アメリカの16代大統領のリンカーンは、
「男は40歳になったら自分の顔に責任を持たなくてはならない」
そう言ったといわれている。非常に有名な話である。
これは、必ずしも顔の美的造形のことではない。
「感じの良さ」
「活きの良さ」
こうしたもののことだ。
人の感情はそのまま顔に表れるものだ。常日頃から不機嫌な人は不機嫌そうな顔になるし、いつも機嫌のいい人は機嫌のよさそうな顔をしている。これは、習慣として、顔にそのような表情の癖が染みつくからである。表情には、いくら取り繕っても無意識のうちに染みついたものが、滲み出てしまうのだ。だから、顔はその人の履歴書なのである。
顔には感情だけではなく、生きてきた人生がそのまま顔に表れている。これは、その人の人生経験が顔に刻まれていくからだ。苦労をしてきた人は、苦労をしてきた顔になる。実際に苦しい生活を何年も続けると、顔が苦しさに歪んでいく。反対に豊かな生活を続けてきた人は、やはり、豊かそうな顔をしているものだ。
これは、一朝一夕には変わらない。だから、急に取り繕っても顔に現れたものは隠しようがないのである。
顔には人柄も現れる
そして、ある程度年齢を重ねた人の顔には、その人の人柄までも現れている。不快感を与えるような顔をしている人は、人柄もそのような人だ。これは、顔の美醜ではなく、その人の普段からの考え方、感情が表れているのだ。
人間は、誰であっても、こうした人の顔からくる印象を、しっかりと検知できる機能を持っている。だから、嫌な感じがする顔の人とは、なるべく距離をとるほうがいいということだ。
こうした印象は、ほとんど第一印象で察知することができる。何の先入観もない状態で見た一瞬で、誰でも相手のことを検知しているのだ。しかし、その後に入ってくる様々な情報で、勝手に第一印象を消してしまうのである。
人と付き合う時には、相手の顔から感じる印象を大切にすれば、たいてい間違うことはない。服装は簡単に変えられるが、顔はすぐには変えられないからだ。占いには、人相学というものがある。これはまさに、こうした顔の状態で判断するものである。

あなたの顔はどう見えているか
あなたの顔はどう見えているか
自分の顔を作っていくのは日々の行動や思考である。だから自分の顔は、自分の責任となる。
常に機嫌よく笑顔でいれば、顔の印象はどんどん良くなっていく。反対に不機嫌でネガティブな思考をしてばかりいれば、陰鬱な顔になっていく。
ぜひ、毎日鏡を見てみればいい。そこに映っているあなたの顔はどうだろうか?