
神様はお金を生み出すことはできない
神様に、お金をたくさんくださいと願ったとしても、神様は、お金を出現させることができない。なぜなら、お金は人間が作り出したものだから、お金は神様の能力外のところにあるからである。この世界に無からお金を生じさせることができるのは国家だけだ。これを通貨発行権という。つまり日本でお金を生み出すことができるのは、日本国が設立した日本銀行だけなのである。お金は、神様の管轄外なのだ。(内田游雲)
神様はお金を生み出せない
世の中に、「金運」というものは存在しない。これは、お金について考えてみれば、当たり前のことである。なぜなら、お金とは人間によって作り出されたものだからだ。
だからお金は、人によってもたらされるものであって、神様の管轄外なのだ。
仮に「神様」が存在するとして、その「神様」に、お金をたくさんくださいと願ったとしても、「神様」は、お金を出現させることができない。なぜなら、お金は人間が作り出したものだから、お金は神様の能力外のところにあるからである。
この世界に無からお金を生じさせることができるのは国家だけだ。これを通貨発行権という。つまり日本でお金を生み出すことができるのは、日本国が設立した日本銀行だけなのである。つまり神様は、お金を生み出すことはできないのだ。
では、この神様は、お金が欲しいという願いを聞き届けるために何をするかというと、誰かを動かして、その誰かの持っているお金を、願った人の所に移動させることをする。
もちろん、私は「神様」ではないので、これは想像でしかない。しかし、それほど的外れでは無いはずである。
問題の解決方法は神様に委ねる
そう考えれば、「神様」にお願いをする時には、「神様」の範疇内にすることだ。つまり、お金を直接願うのではなく、お金をもたらす人の行動を願うことである。
あなたが経営者だったら、商品やサービスがお客さんに大人気になるように願えばいい。あるいは、もっと直接的にであれば、お金の問題が解決するように願うのだ。
仮に借金の返済で困っているのであれば、返済がなくなるように願えばいい。これを、お金が欲しいとやるから、方法が限定されてしまいうまくいかないのだ。

借金を返済しなくてよくなるには、いくつかの方法が存在する。
お金を拾うかもしれない。
宝くじが当たる場合もある。
商品が何故か爆発的に売れるかもしれない。
相続などで、お金が入るかもしれない。
会社を倒産させて整理する方法もある。
海外に逃げて行方をくらます方法もある。
この他にも、善悪関係なく何百種類も解決する方法がある。それを自分の頭で限定して願うからかえってうまくいかないのだ。
神頼みを行うときには、目指す理想の状況だけを願って、方法は神様に委ねることだ。そうすれば、神様のできる最善の方法であなたの願いを叶えてくれるはずである。
神頼みは最終手段
しかし、この時に絶対に間違えてはいけないことがある。
ここで仮にあなたの会社が儲かるように、神様に願うとする。よくある「商売繁盛祈願」だ。
しかし、ここでよく考えてみることだ。
神頼みは、そんなに「確実」に効果があるだろうか?
商売を繁盛せさたければ、まず経営やマーケティングの勉強をし、広告を出し、自分でアイディアが出せなければコンサルタントを雇うほうが、より確実に商売は繁盛するはずだ。あなたがもし、電車に遅れそうになって座り込んで必死に神様に祈ってもどうにもならない。せめて走りながら祈ることだ。
いたって当たり前のことだが、この当たり前のことを間違う人が多い。とにかく神様なり宗教なりにすがればなんとかなると思い込む。それは、おそらく楽なのだろう。
人はこうした人知を超えた力に頼れば、他に何も考えなくてよくなる。
「ただ祈っていればいい」
それは、非常に楽な生き方になるのだが、大抵は、宗教団体の鴨に成り下がることになる。
私は、決して「神様」の存在や、霊的な力を否定するものではないが、それを第一に考えるとたいてい間違うのだ。
宮本武蔵が、「独行道」に次のように書いています。
「仏神は尊し、されど仏神をたのまず」
スピリチュアル的な力や、神仏の力を借りるということは、最後の最後、ほんとに他にやるべきことが全てなくなったその時に初めて頼るべきものなのだ。