毎日寝る前にその日の行いを反省する

五省

今回は、私の好きな言葉をご紹介しておきます。

「至誠(しせい)に悖(もと)るなかりしか
 言行に恥づるなかりしか
 気力に缺(か)くるなかりしか
 努力に憾(うら)みなかりしか
 不精に亘(わた)るなかりしか 」

(海軍兵学校『五省』)

これは、旧大日本帝国海軍の士官養成機関であった、広島県江田島の海軍兵学校(現在は海上自衛隊幹部候補生学校)において、生徒がその日の行ないを反省するために暗唱していたものです。

それぞれの意味は、おおよそ次の通りです。

・至誠に悖とるなかりしか

今日一日、誠意を尽くして生活できたか?
客観的に自分を振り返り不誠実と思われる振る舞いはなかったか?
真心に反することはなかったか?

・言行に恥づるなかりしか

外連(けれん:かっこ良く見せること)や嘘、ごまかし、口だけの言行不一致はなかったか?

・気力に缺くるなかりしか

今日1日の行動を振り返り気力が欠けるところはなかったか

・努力に憾みなかりしか

憾み(うらみ)とは他と比較して不満に思うことをいいます。
今日1日の自分の努力に反省はないか?
自分の限度まで努力したか?
易きに流されたことはなかったか?

・不精に亘るなかりしか

服装、姿勢、身だしなみ、整理整頓等、頭のてっぺんからつま先まで手を抜かなかったか?

夜間「自習止め5分前」のラッパが鳴り響くと、生徒は素早く書物を机の中に収めて、粛然と姿勢を正し、その日の当番生徒が、「五省」の各項目に問いかけ、その他の生徒は瞑目し、心の中でその問いに答えながら、その日一日の自分の行動について自省自戒していました。

命をかけて戦う人間の迫力

士官候補生の為の軍事教練として行われていたこの五省ですが、初めてこれを聞いた時は、とても感銘を受けました。

戦争という場において、命をかけて戦う人間の迫力には圧倒されてしまいます。

私達が、いくらビジネスや人生で頑張っていても、いかに甘い世界であるかを痛感します。
命を取られないビジネスの世界は、やはり、手抜きの世界であり甘い世界なのです。

もちろん、命のやり取りをしながらビジネスをしろとはいいません。

しかし、この10分の1の気力と迫力で臨んだら、どのような分野においても、必ず大きな成果を上げることができる気がします。

この言葉は、常に目に入るように、今、私の手帳の1ページ目に書かれています。

「至誠(しせい)に悖(もと)るなかりしか
 言行に恥づるなかりしか
 気力に缺(か)くるなかりしか
 努力に憾(うら)みなかりしか
 不精に亘(わた)るなかりしか 」
          (海軍兵学校『五省』)

ぜひ、いちど声に出して読んでみて下さい。

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