相手の感情を弄ぶと恨みを買うことになる

人間について学べば問題は自ずと解決していく

私たちが人生を生きていく上で、やはり知っておいたほうがいいのは、人間についてだ。特に人間の感情についてである。人間は感情の生き物である。いたずらに感情を弄ぶと恨みを買うことになるのだ。他人の恨みを買うと、結果として、必ず身を滅ぼすことになる。逆に人間の感情についての理解が深まれば、いろいろな問題は自ずと解決していくことになる。(内田游雲)

profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

恨みは激烈な形で報復へと向かう

私たちが生きていく上で注意すべきことは、人の感情を弄ばないということだ。

人間は感情の生き物である。いたずらに感情を弄ぶと恨みを買うことになるのだ。他人の恨みを買うと結果として、必ず身を滅ぼすことになる。

そこには、「正しい」とか「正しくない」とか、そうした基準は存在しない。これは、理屈ではない。だから、他人の感情にはできる限り踏み込まない方がいいのだ。興味本位や、いたずらに他人の感情に踏み込むと、かなり危ないことになる。

一度これを犯してしまうと、もう取り返しはつかない。どんなに、謝っても恨みは消えずにかならず残ることになるからだ。そして恨みは、激烈な形で報復へと向かうことになる。それはどんなに親しくなっても、たとえ夫婦や恋人、親兄弟でも同じだ。

ましてや、他人の場合は、なおさら容赦がなくなる。

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注意深く生きなければ誰かの恨みを買う

中国の古典にある「菜根譚」に、次のような言葉がある

「小さな過失は咎めない、
隠し事は暴かない、
古傷は忘れてやる。
他人に対して
この3つのことを心がければ、
自分の人格を高めるばかりでなく、
人の恨みを買うこともない。」

なんとも、含蓄のある言葉である。

私たちは、注意深く生きていかなければ、意識せずに誰かの恨みを買ってしまうことも多いものだ。ぜひ、この3つは心に留めておきたいものである。

古典には示唆に富んだ内容が多い

私たちが人生を生きていく上で、やはり知っておいたほうがいいのは、人間についてだ。特に人間の感情についてである。この、人間の感情についての理解が深まれば、いろいろな問題は自ずと解決していくことになる。

では、どうやってそれを学べるかというと、私のおすすめはやはり古典になる。このブログでも、時々引用しているが、特に、中国の古典には、非常に多くの示唆に富んだ内容がある。「老子」「荘子」、ビジネスの戦略だったら「孫子」も参考になる。今回引用した「菜根譚」もいい。あと、仏教もおすすめだ。(ただし、宗教としてではなく哲学としてだ。)日本の書物なら「葉隠」もお勧めする。

最近は、欧米から入ってきた心理学もどきのものを参考にする人が多いが、むしろ日本や中国の古典の方がより深いものも多い。

機会を見つけて、ぜひ、こうした古典を読んでみて欲しい。そこに問題解決の多くのヒントを見つけられるはずだ。

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