人間について学べば問題は自ずと解決していく

私たちが人生を生きていく上で、やはり知っておくべきなのは人間についてだ。特に人間の感情についてである。人間は感情の生き物である。いたずらに感情を弄ぶと恨みを買うことになるからだ。他人の恨みを買うと、結果として、必ず身を滅ぼすことになる。逆に人間の感情についての理解が深まれば、多くの問題は自ずと解決していくことになる。(内田游雲)

恨みは激烈に報復へと向かう

私たちが生きていく上で注意すべきことは、人の感情を弄ばないということだ。
人間は感情の生き物である。いたずらに感情を弄ぶと恨みを買うことになるから。他人の恨みを買うと結果として、必ず身を滅ぼすことになる。

そこには、「正しい」とか「正しくない」とか、そうした基準は存在しない。これは、理屈ではない。だから、他人の感情にはできる限り踏み込まない方がいい。興味本位や、いたずらに他人の感情に踏み込むと、かなり危ないことになる。

一度これを犯してしまうと、もう取り返しはつかない。どんなに、謝っても恨みは消えずにかならず残ることになるからだ。
そして恨みは、激烈な形で報復へと向かうことになる。
それはどんなに親しくなっても、たとえ夫婦や恋人、親兄弟でも同じだ。
ましてや、他人の場合は、なおさら容赦がなくなる。

注意深く恨まれずに生きる

中国の古典にある「菜根譚」に、次のような言葉がある

「小さな過失は咎めない、
隠し事は暴かない、
古傷は忘れてやる。
他人に対して
この3つのことを心がければ、
自分の人格を高めるばかりでなく、
人の恨みを買うこともない。」

なんとも、含蓄のある言葉である。

私たちは、注意深く生きていかなければ、意識せずに誰かの恨みを買ってしまうことも多いものだ。ぜひ、この3つは心に留めておきたいものである。

古典は示唆に富む内容が多い

私たちが人生を生きていく上で、やはり知っておいたほうがいいのは、人間についてだ。特に人間の感情についてである。この、人間の感情についての理解が深まれば、いろいろな問題は自ずと解決していくことになる。

では、どうやってそれを学べるかというと、私のおすすめはやはり古典になる。ここでも、時々引用しているが、特に、中国の古典には、非常に多くの示唆に富んだ内容がある。

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「老子」「荘子」、ビジネスの戦略だったら「孫子」も参考になる。今回引用した「菜根譚」もいい。あと、仏教もおすすめだ。(ただし、宗教としてではなく哲学としてだ。)日本の書物なら「葉隠」もお勧めする。

最近は、欧米から入ってきた心理学もどきのものを参考にする人が多いが、むしろ日本や中国の古典の方がより深いものも多い。

機会を見つけて、ぜひ、こうした古典を読んでみて欲しい。そこに問題解決の多くのヒントを見つけられるはずだ。

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